【プロ野球】現役ドラフトで巨人に加入のオコエ瑠偉選手がキャンプで好調な理由

2023.02.27

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現役ドラフトは、2022年から導入され、所属球団で出場機会に恵まれない選手が他球団に移籍できる制度です。12球団全てが1人を獲得して1人を放出しなければいけないルールになっています。その現役ドラフトで巨人に加入したオコエ瑠偉選手。キャンプからアピールを続け、実戦で大活躍。そこで今回は、オコエ瑠偉選手のこれまでの活躍とキャンプでの活躍を紹介していきます。

オコエ瑠偉選手の今までの活躍

オコエ瑠偉選手は、父はナイジェリア人、母は日本人のハーフとして生まれました。小学校6年生から野球を始め、高校は関東第一高校に進学。2年生の春の都大会からベンチ入りを果たし、レギュラーに定着。その後も都大会や甲子園での活躍が評価され、プロ注目選手へと成長していきました。3年生の夏には、甲子園出場を決め、打率.333をマークする活躍を見せ、U-18日本代表メンバーに選出。U-18ワールドカップに出場し、チームを準優勝に導く活躍を見せ、最優秀守備選手にも選出。守備の技術と高校通算37本塁打と打撃の強さを見せ、プロ入りを果たしました。

東北楽天ゴールデンイーグルス時代

2015年のドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスに1位指名され、高待遇にて入団。1年目のキャンプでは、高卒野手として球団初の一軍スタート。オープン戦で結果を残し、開幕一軍入り。開幕戦で代走デビューを果たし、2戦目ではプロ初盗塁をマーク。その後、交流戦で初安打・初打点・初本塁打を記録し、1年目は、51試合出場・22安打・4盗塁・6打点・打率.185でシーズン終了。その後のシーズンは、1軍と2軍の行き来が多くなり、1軍での出場機会が減少。

東北楽天ゴールデンイーグルス2年目以降の成績

2年目は、全治2ヶ月の怪我を負い、開幕に出遅れるものの、復帰後はコンスタントに活躍を見せ、44試合出場・39安打・5盗塁・11打点・打率.300と1年目を上回る成績。クライマックスシリーズにもスタメンで出場し、初安打を記録するもチームは敗退。3年目は、怪我による長期離脱で出場機会が減少。シーズン後半に積極的に起用され44試合出場・22安打・2盗塁・6打点・打率.198。4年目は、開幕一軍に残るも、打撃不振に陥り思ったような成績が残せず、シーズンを通して52試合出場・20安打・5盗塁・15打点・打率.182。チームは、クライマックスシリーズに出場を決め、オコエ瑠偉選手も出場。初本塁打を記録するなどの活躍を見せましたが、敗退。5年目は、一軍での出場機会がないままシーズン終了。6年目は、怪我の影響もあり出場機会に恵まれず、42試合出場・21安打・3盗塁・6打点・打率.223。7年目は、一軍に登録されるも、すぐに抹消された為、6試合に出場・5安打・1盗塁・0打点・打率.200とプロのキャリアで1番出場機会に恵まれずにシーズン終了。

今シーズンのキャンプでの活躍

オコエ瑠偉選手は、シーズンオフに打撃フォームを改善。キャンプでは、一軍メンバーに選ばれ、朝早くから行われるアーリーワークから居残り練習でのバッティング練習までひたすらにバットを振り続け、実戦の場でのチャンスをもらうことができました。そして迎えた今シーズン初の実戦の場で、3打数2安打を記録し、アピールに成功。その後の実戦でも複数安打をマークするなど大活躍。25日のオープン戦では、1番レフトでスタメン出場し、打撃では、2打数1安打走塁でも足の速さをアピールをし、開幕スタメンに向けて良いスタートが切れています。
今シーズン、現役ドラフトで楽天から巨人に加入し、着実に成長を続けているオコエ瑠偉選手が今シーズンどんな活躍を見せてくれるか楽しみです。

オコエ瑠偉選手の特徴

オコエ瑠偉選手の最大の特徴は、スピード力のある足の速さです。高校時代から、足の速さが際立っており、常に次の塁を狙う足の速さだけではなく、加速力も伴っている為、守備や走塁で目立った活躍ができています。プロに入り、トレーニングで体の大きさが増しましたがそれでも足の速さは衰えることなく今も健在。体が大きくなったことにより、スピード力も向上し、アウトになる打球でもヒットにしてしまうほどスピードがついています。また、守備では、広いストライドを活かしフェンスギリギリの辺りを余裕でキャッチしたり、肩の強さを活かした送球でチームのピンチを何度も救ってきました。
打撃面では、今シーズンからバッティングフォームを改良。打撃技術が向上し、ヒットを打てるバッティングができるようになりました。今シーズンは、オコエ瑠偉選手の再起に期待が集まります。