勃起したペニスの平均の長さが「世界的に大幅増加している」という研究結果が登場しています。
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世界的なペニスのサイズが約24%増大、研究者は懸念
スタンフォード大学の論文によれば、「1992年から2021年にかけて、男性の勃起時の平均的なペニスの長さが増加している」ことが判明したとのこと。長さは4.8インチ(約12cm)から6インチ(約15cm)へと、約24%増加していたそうです。
研究では、1942年から2021年の間に発表された75の異なる研究論文を調査し、合計55,761人の男性における勃起時のペニス測定をまとめました。この研究では、患者の自己申告ではなく、科学者が測定した研究のみが含まれるようにし、手術後に測定した研究は除外されています。
なぜサイズが大きくなったのかは不明ですが、研究者たちはいくつかの説をあげています。一つは、地球環境に原因があり、少年が以前の世代よりもはるかに早く思春期を迎えることと関連しているのではないかという説。また「座りがちなライフスタイル」や肥満、もしくは「ホルモンを乱す物質への暴露の増加」がこの変化を引き起こしている可能性も指摘されています。
他にも、精子数やテストステロン値の減少、精巣腫瘍の増加が見られるとのこと。これも謎が多いものの、研究者は「地球環境の変化が原因である可能性がある」と指摘しています。
海外メディア「Stanford Medicine」が行ったインタビューによれば、このペニスの長さの増加は、研究チームが予想していたものではなかったそうです。研究者の1人は「生殖系は人間の生物学で最も重要な部分の一つ」であり「変化の原因を突き止めなければならない」と述べています。
この増加は、比較的短期間に起こりました。生殖系は人間の生物学において最も重要な部分の一つであるため、発育の全体的な変化には懸念があります。これほど速い変化が見られるということは、私たちの体に何か強力なことが起こっていることを意味します。この発見が確認されれば、これらの変化の原因を突き止めなければなりません。
例えば、農薬や衛生用品などの化学物質への曝露が、私たちのホルモン系と相互作用している可能性があるのです。内分泌かく乱作用をもつ化学物質は、私たちの環境や食生活の中にたくさん存在しています。また、体質が変われば、ホルモンの状態も変わります。また、化学物質への暴露は、少年少女の思春期が早くなり、生殖器の発達に影響を与える原因とも考えられています。
ただし海外メディア「Motherboard」は、この研究について、いくつか注意すべき点があると注意しています。これは厳密なメタ分析ではあるものの、世界には何十億という男性がおり、そのうちの55,000人を調べたに過ぎません。また、ペニスの計測は気温や体格などの影響を受ける可能性があることを研究者は指摘しています。