【プロ野球】ヤクルトスワローズのクローザーは誰が最も適任なの? 考察してみた!

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プロ野球セントラルリーグ3連覇日本一奪還の期待がかかるヤクルトスワローズ。しかし昨季守護神として活躍したスコット・マクガフ投手が退団し、2月から沖縄県浦添市で始まった春季キャンプ勝利の方程式の再構築が進められています。リリーフ陣の層が厚いことで知られるヤクルトですが、果たして誰がクローザーとして適任なのでしょうか?

目次

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燕の守護神最右翼はベテラン石山泰稚投手

絶対的守護神と見られていたマクガフ投手が退団したことで、継投主体の試合運びだったヤクルトスワローズに3連覇の黄色信号!そう感じたファンが多かったのは言うまでもありません。

しかし、マクガフ投手がクローザーを担当するまで、スワローズにおける守護神と言えば石山泰稚投手でした。11年目となる今シーズンまでに85セーブ・89ホールドを記録し、ヤクルトでの試合終盤のピッチャーと言えば石山投手が定番。かつてリリーフ専門投手の草分けで「8時半の男」と呼ばれた宮田征典さんを彷彿させる存在感は、他球団に守護神としてのプレッシャーを与えるに十分です。

また、石山投手本人がクローザーに名乗りを挙げているとの報道があり、気力の面で充実している点も注目。

クローザーは抑えて当たり前。仮に失敗すると負けに直結するため、技術よりもプレッシャーを克服できる強い精神力が必要とされます。自らそのポジションに手を挙げていることは、それだけの勇気自信があることの証。首脳陣も、まずは石山投手を第一候補に考えているのではないでしょうか。

防御率1点台の清水昇投手も有力候補

昨季には防御率1.16を記録し、抜群の安定感を示したのが清水昇投手でした。一昨季には72試合に登板し50ホールドを記録したものの、ここぞというところでホームランを浴びてしまうところも。しかし見事に弱点を克服し、1点台の防御率が示す通り抑えて当たり前の境地を作り上げました。

清水投手の決め球は松坂大輔さんに握りを教えてもらったとされるスライダーです。これをさらに生かすために、キャンプでは球速アップに取り組み中。常時150キロ台が投げらえるような体作りをしており、シーズンオフから米びつに手を入れて握力強化を図ってきたとメディアの報道がありました。

石山投手を目標に入団した若手選手が、目標を乗り越えて活躍できるか。首脳陣の判断にファンならずとも注目です。

チーム最多勝の木澤尚文投手の処遇に注目

昨季、新人ながらサイ・スニード投手と共にチームトップの9勝を挙げた木澤尚文投手。制球難が課題と言われながらも、150キロ台のシュートを習得したことで大きく飛躍しました。

シュートは投手の利き腕方向に、滑るように大きく曲がる変化球です。しかし近年は、同じように利き腕方向に曲がるものの小さくやや落ちるツーシームが主流。投げる投手が少なくなったと言われています。

一方で投げる投手が少なくなったということは、それだけ希少性も高まったということ。流行を逆手に取った上手い戦略と言えるでしょう。また、ストレートと同じフォームで、無理なひねりを加える必要もありません。つまりひじや肩への負担が少なく、登板数が多いリリーフ投手に適した変化球と言えます。

木澤投手は感情を前面に出してマウンドでほえることが多いです。伊藤智仁投手コーチから「10点負けている場面でマウンドに行っても、ほえて帰ってこい」と言われたと、専門誌のインタビューで答えています。単に投球だけでなく、気力でチームに勢いをもたらす役割も与えられたということです。

そんな闘争心全開の木澤投手ですが、審判からボールを受け取る際は帽子を脱いで一礼してキャッチ。礼儀正しさ、優等生ぶりもファンを魅了するポイントとなっています。

プロフェッショナルあふれるマウンドさばきを披露する木澤投手に、球団首脳陣も放っておく理由はありません。球団最多勝投手の処遇が気になるところです。

最速159キロの新外国人キオーニ・ケラ投手も守護神争いに参戦

ヤクルトはシーズンオフに、新外国人のキオーニ・ケラ投手の獲得を発表。キャンプ前日の1月31日には同期入団のディロン・ピーターズ投手ライネル・エスピナル投手らとともに入団会見を開催しました。その際、ケラ投手はスワローズの新守護神への意欲を示したとのこと。

最速159キロを誇り、メジャー通算243試合23勝13敗28セーブ59ホールド防御率3.33を挙げています。また、かつてダルビッシュ有投手とチームメイトだったこともあり、日本野球への情報収集にも余念がありません。

2021年にひじの再建手術を行いましたが、アメリカよりも繊細さが求められる日本野球。ケガをしたことでさまざまなケアや気配りをするようになり、むしろプラスに働くのではないでしょうか。

一方で心配なのは気性が激しく気持ちを抑えられるか未知数なことです。マクガフ投手がクローザーを務めていた裏には、我慢強さプレッシャーへの耐性がありました。しかしケラ投手は、かつてチームメイトとの口論や危険球を投じて大乱闘を誘発。クローザーに求められる精神力を持ち合わせているのか分かりません。

球団首脳陣のチェックポイントはブルペンでの投球だけにとどまらないでしょう。試合を重ねて適性を見極める必要があります。

しかしヤクルトは日本の球団の中でも外国人選手の獲得が大変上手なチームです。そんな球団に見出されて入団したケラ投手は、及第点はすでにクリアのはず。後は実戦で心身ともに鍛え上げて、石山投手や清水投手らと競って実力で勝ち取るだけです!

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