中国気球を元CIAが分析、日本への影響は?

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アメリカ上空に現れた、中国の偵察気球とみられる物体が、空軍によって撃墜されました。この気球は一体どのような目的で飛んできたのでしょうか?これについて、海外メディア「CNN」が、オバマ大統領時代のCIA長官であったレオン・パネッタ氏にインタビューしています。



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*Category:テクノロジー Technology *Source:CNN,NHK

目次

元CIA局長は「中国の気球」をどう見ているのか?


現在、アメリカは撃墜された気球を回収し、監視装置がついていたのかを調査しています。パネッタ氏はこれについて、「もし、中国からの気球に情報収集能力があった場合、情報委員にブリーフィング(報告や事情の説明)を行うべきだ」と述べています。

確認するべきことは、気球が操縦可能なのかということです。もし、意図的に操縦ができるのであれば、明らかにアメリカの領空を侵犯していることになります。大統領の撃墜指示はこのような詳細を調べるために「正しい判断だった」とパネッタ氏は考えています。


パネッタ氏がCIA長官だった際に気球がアメリカ上空に現れた場合すぐに撃墜するか、それとも、情報収集の観点から気球をしばらく漂わせ、海上に出てから撃墜するか、といった質問について、パネッタ氏は以下のように答えました。

そもそも、気球が領空に入るのを防ぐ措置を取るべきでした。機密性の高い軍事施設を越えて、簡単に国を横断することを許すべきではなかった」と回答しました。そして中国に対してこのような事態を二度と起こすべきではないと忠告するべきです。

引用元:CNN

パネッタ氏はまた「今後、あのような気球を見つけたら、人口の少ない地域の上空などで、今回よりもずっと早く撃墜するべきだ」と指摘しています。

問題なのは、この偵察気球はすでにアメリカ全土を横断していたという点です。パネッタ氏は、気球に搭載された技術を回収し、その感度の高さと収集した可能性のある情報を分析することの重要性を強調しています。


重要なのは「なぜ中国がこのタイミングで、あきらかに怪しい偵察気球を飛ばしたのか」という点。

これについてパネッタ氏は、アメリカが「領域外の上空から中国を偵察しており、中国はその偵察を嫌がっていると指摘。今回の気球は、中国上空の偵察を非難するメッセージのようなものだとパネッタ氏は分析しています。

なお、これにそっくりな白い気球は、2020年に日本でも確認されています。以下は、NHKが共有した、仙台上空で確認された気球の画像です。


見た目はアメリカで撃墜されたものと似ているどころか、全く同じもののようにも見えます。専門家は中国から来ていた可能性が高いものの、断定はできないとして、日本として情報能力を高める必要があると指摘しました。

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