時速96km(60mph)に3秒台で到達、最高時速は200km超え、航続距離は400kmになるという〝怪物〟スペックの完全電動バイクがDavinci Motor(达芬骑动力)DC100です。
今回はその実物がCES2023の会場でお披露目されていたので、詳細をチェックしてきました。
ダヴィンチ・モーター DC100
ガソリンエンジンを搭載した伝統的なバイクとは大きく異なる野心的なデザイン。ひし形(◇)のボディが特徴です。
ダヴィンチ・モーターは自社のバイクを「二輪ロボット」と呼んでおり、周囲の環境に理解したり対応したりすることでライダーをアシストするバイクの製造を行なっています。また、将来的には自動運転を搭載することも目指しているとのこと。
今回展示されていた「DC100」完成版に近く、27,500ドル〜の値段で北米やヨーロッパのユーザーに向けて予約の受付が開始されています。
車体には200個以上のセンサーが搭載されており、道路状況や移動速度、バッテリーやモーターの温度などをリアルタイムで分析。バイクにまたがりブレーキ・レバーを離すと道路の傾斜にあわせて適切なトルクで発進する技術などを備えています。
DC100のおもな仕様
展示されていた車体のスペックは以下の通り。
未来のバイク
今後の計画として、電動パワーステアリング(EPS)と6軸慣性計測ユニット(IMU)により自動で車体のバランスをとる機能の実装が予定されており、これが実現すればDC100は自立自走ができるようなります。また、ターゲット認識を備えることで設定した対象を自動で追尾する機能や自動車庫入れ/車庫出し機能などの搭載も予定されているとのこと。
同社はこうした先進的なシステムの一部をオープンソース化したり、APIとして提供したりすることも検討しており「2輪ロボットのプラットフォーム」となることを目指しているそうです。
バイクがフードデリバリーの仕事をして、ボクらのかわりにお金を稼いでくれる時代……来るかもしれませんよ!(笑)。
動画:Meet the DC100
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