森保ジャパンの新しいコーチが決まりましたね! 当初から噂されていた元日本代表のお二人、名波浩さんと前田遼一さんです。しかし世間ではこの人事に納得のいっていない人もちらほらいるようなので、今回は森保監督の右腕となるであろう名波浩という人間を深彫りしていきます。
この記事では主に約1年半前に挙げられた鈴木啓太さんのYouTubeチャンネルでのお話を参考に、名波さんのキャラクターや考え方などをご紹介し「なぜ名波なんだ?」と感じておられる方の疑問や不安を払拭できればと考えています。本当に日本代表はこの男で良いのか⁉ ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
- 1. 元日本の10番、名波浩とは
- 1.1. 1年で終わった海外挑戦
- 2. 新コーチは名波一択だった⁉ 名波浩が最も適している理由
- 3. 兄貴肌?中間管理職?弟肌?名波浩の人間性とは?
- 4. まとめ:実績・人柄・関係すべての面でこれ以上はいない
元日本の10番、名波浩とは
まずは彼の経歴からご紹介しましょう。名波さんは静岡県生まれの現在50歳、4兄弟の末っ子です。サッカー王国静岡県の出身ということもあって幼い頃から兄弟や友達とサッカーに明け暮れていたと。高校は名門「キヨショー」こと清水商業高校に進み、5度の全国制覇を成し遂げます。その後順天堂大学に進み、1995年にジュビロ磐田に入団。この時10クラブからオファーを受けたとのことです。
1年で終わった海外挑戦
1998年のフランスワールドカップでは背番号10を背負います。番号通り中心選手として活躍していたイメージがありますが、本人曰く「中間管理職的な立ち位置だった」とのことです。そしてみなさん御存知の通り日本代表として初のワールドカップは1勝もできず終わってしまいます。
その翌年ワールドカップでの苦い思い出を糧にイタリア、セリエAのヴェネチアに移籍。しかし結果は振るわずチームは2部に降格。それに伴い契約上の都合から仕方なく帰国することになります。この海外挑戦は失敗に終わったと言わざるを得ませんね。ただ帰国後のアジアカップでは中心として攻撃を牽引、大会MVPに選ばれました。
新コーチは名波一択だった⁉ 名波浩が最も適している理由
この度コーチ候補に名前の挙げられた人物は複数いましたが、その中で最も適任な人間はこの名波さん以外見当たりません。運命的と言ってもいいほどに場が整っているのです。
代表や海外での経験もさることながら、森保監督との関係性。スタッフ間での関係性。コーチに必要な人柄。これらのすべてを持ち合わせる唯一の人間だと言えるでしょう。
教育係から上司に‼ オフトに認められた2人が日本を背負う
名波さんが代表に初招集された頃、教育係としてついたのが当時の森保監督でした。名波さんも兄のように慕っており関係性は申し分なしです。元々が4兄弟の末っ子で弟肌な名波さんにはとてもやりやすい環境かもしれませんね!
そしてさらに2人には共通点があります。それはオフト監督のもとで指導を受け、認められた2人だということです。
森保監督はまだ無名の頃、当時の日本代表監督だったオフトに重宝され「オフトサッカーの申し子」とまで呼ばれています。また名波さんもジュビロ時代にオフトと深い縁があり、本人直々に「監督に向いているから」と指導者の道を勧めらているのです。
キャラクターこそ違えどインタビューなどで垣間見えるサッカー観はとても近いものがあるように感じますし、日本の積み上げてきたものが形になるようで嬉しくなりますね。
U-23の監督は高校時代を共に闘った盟友
みなさん現在のU-23サッカー日本代表監督の名前をご存知ですか? 鹿島アントラーズなどで監督を務めた経験のある大岩剛監督。なんと彼も名波さんと清水商業高校で5度の全国制覇を成し遂げた1人なのです。こんなに勝手知ったる関係は他にいないでしょう。
いつの時代も若い世代との融合が課題となる中、そこをつなぐ中間管理職名波浩は鍵になること間違いなしです!
兄貴肌?中間管理職?弟肌?名波浩の人間性とは?
1月19日にDAZNで放送された「内田篤人のFootball Time」で内田篤人が名波さんを「兄貴的な感じで選手がみんなやりやすいらしい」と絶賛していた通り、選手との関係性の築き方には以前より定評があります。
しかしここまでの話をまとめると名波さんの人柄に対して混乱してしまいそうですね。兄のようでもあり、間を取り持つ時もあり、弟のようでもある。ここからは名波さん本人が語るエピソードからその人柄を紐解いていきたいと思います。
筋の通っていないことは大嫌い⁉ 頑固な一面も
鈴木啓太チャンネルの中でも特に印象的なのが、名波さんとトルシエ元日本代表監督とのやり取りです。試合中の監督の言葉に言い返した名波さんは交代を命じられ激怒、その後も会見で自身を否定されたことに納得がいかず「謝るまで絶対に代表戦に行かない」としていたそう。対するトルシエも名波に話を持ちかけるも決して謝らず不仲が続いたとのことです。
この他にもジュビロ時代闘将ドゥンガに間違った指摘をされたことに対して激怒し口を利かなくなったことなども話しています。違うと思ったことに対して「違う!」とはっきり言えるキャラクターは今の日本代表に必要なことかもしれません。
普段の生活でも器用なバランサー⁉ 周りにかなり気を遣う一面も
フランスワールドカップについて聞かれた際に「アタランタ五輪世代がいて、ドーハの悲劇の世代がいてその真ん中くらいだったからパイプ役だなって感じだった」と選ばれた際の役割を冷静に分析していた様を話しています。
また中村憲剛さんや福西崇史さんの話が出た際にも「これは言わないでくれって言われている」と配慮を忘れず、その中で話せる話を程よく出すサービス精神も見られました。
色々な側面が見られる名波さんはもしかしたら状況に応じて振る舞いを変えるバランサー的な一面が大きいのかもしれませんね。まさにコーチにぴったりです!
まとめ:実績・人柄・関係すべての面でこれ以上はいない
ここまで見てくると日本サッカー協会が色々なことを踏まえて人事を考えたのだなと思ってしまいますね。逆にこれを超える人材がいるのなら教えてほしいくらいです!
日本代表経験があり、監督としてそれなりの実績があり、代表スタッフとすぐにでも良好な関係が築ける。これは名波さんしか考えられません。今後のヘッドコーチ名波浩に要注目です!