現代の「隠しカメラ」は知らぬ間に部屋やホテルなどに仕掛けられるほど小さく、安価になりつつあります。もしもあなたが盗撮や隠し撮りのターゲットにされてしみあった場合「隠しカメラ」の存在に気づくことはできないでしょう。
しかし、実はそんな隠しカメラを、スマートフォンだけでかんたんに見つける方法が存在します。そのやり方をニューヨークを拠点とするテクノロジーメディア「The Verge」が解説しているので、この記事ではその具体的な方法をチェックしてみることにしましょう。
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スマートフォンを使って「隠しカメラ」を探し出す方法
隠しカメラは、薄暗い場所や暗い部屋で動きをとらえたり、写真を撮ったりするために、人間の目では感知できない赤外線(IR)を使用している可能性が高いです。赤外線は人間の目では感知できませんが、スマートフォンのカメラ機能を使うことによってかんたんに見つけられます。
試してみたい方は、テレビなどのリモコンを使って、スマートフォンのカメラが赤外線信号を見つけられるか、確認してみましょう。
赤外線の確認方法
- スマートフォンのカメラをオンにし、リモコンに向けます。
- リモコンの電源を入れ、小さな光が点灯または点滅していることを確認します。(光って見えるのが赤外線です)
- 背面カメラで試してみて、小さな光が見えなかった場合は、前面カメラで試してみてください。
これでスマホのカメラが赤外線をとらえていることがわかれば、あなたの持っているスマホが〝盗撮・隠しカメラ対策〟に使えるということ。
この機能を使って隠しカメラを探す場合は、部屋をできるだけ暗くして(カメラがあれば赤外線が作動するように)、スマートフォンでゆっくりと部屋をスキャンするだけです。
もし、隠しカメラが赤外線を利用していなくて、スマートフォンのカメラで探し出すことができない場合は「ローカルネットワーク」を確認してみましょう。隠しカメラはローカルネットワークに接続して通信している可能性もあります。
ローカルネットワークの確認方法は「ネットワークアナライザー」という種類のアプリを使用することによって調べられます(一般的なのはFing(AndroidとiOSの両方で利用可能)というアプリです)。
このようなアプリは、ネットワーク上にあるすべてのデバイスを見つけてリストアップすることができます。また、ユーザーが過去に認識したデバイスは一目で分かります。つまり、見覚えのないデバイス(隠しカメラ)がそのリストにあったらすぐにわかるというわけ。
もちろん、今回解説した方法は100%確実ではありませんが「隠しカメラの存在が気になる」という方にとっては、試す価値が十分にある方法です。