AppleがiPad型のスマートディスプレイを開発していると、経済紙記者のマーク・ガーマン氏がリークしています。
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Appleがスマートホーム市場に再び注目
Appleは1月18日、第2世代「HomePod」を発表しました。大型のスマートスピーカーが登場するのは5年ぶりで、この発表はAppleがスマートホーム市場に再び注目していることを示すものです。
経済紙記者のマーク・ガーマン氏によれば、Appleはさらに今後、スマートホーム家電の制御や、ビデオの表示、FaceTimeでのチャットが可能なiPad型のスマートディスプレイ投入を狙っているとのこと。このデバイスはより安価で、家庭での使用を指向し、取り付け用のマグネットを搭載するとしています。
テック系メディア「The Verge」はこれについて、現在のiPadをホームコントロールに使うには不都合な「複数のユーザー問題」を解決できることを期待したいとしています。また、この先、より大きなスマートホームディスプレイの話も出てきているそうです。
この製品のコンセプトとよく似ているのが、Amazonの「Fire HD 8 Plus」やGoogleが2023年発売を予定している「Pixelタブレット」。「Fire HD 8 Plus」はタブレット型ながらスタンドにセットすることでスマートディスプレイ「Echo Show」のように使える点です。
「Pixelタブレット」は未発売ですが、専用のスピーカー付き充電ドッグにマグネットで接着することで、同社のスマートディスプレイ「Nest Hub」のように扱えることがすでに明かされています。
音声アシスタントやスマートホームデバイスではAmazonやGoogleに一歩遅れているAppleですが、このタブレット型ホームデバイスという新たな市場は無視できなかった様子。なお、ガーマン氏は以前、AppleがiPadをスマートホームディスプレイに変身させることができるドッキングアクセサリーの開発に取り組んでいるともリークしていました。
このことからも、Appleがこのタイプのデバイスに興味を示していることがよく分かります。Appleはタブレット端末では大きなシェアを持っているため、AmazonやGoogleをスマートホームでも挽回する大きなチャンスとなるかもしれません。
Apple専門の米メディア「MacRumors」によれば、現時点では、AppleはこのiPadのようなスマートホームディスプレイを2024年に発売することを予定しているとのこと。価格次第では廉価版iPadに代わるお手軽タブレット端末としての立ち位置が期待できそうです。