249g未満の本体重量で4K HDR動画の撮影ができる新型ドローンが「DJI Mini 3」です。DJIが〝エントリーレベルの高品質カメラドローン〟と謳(うた)うように、ドローン空撮入門にうってつけの製品です。
◆ 動画:DJI Mini 3で撮影した実際の映像
「DJI Mini 3」で撮影した動画です。速度調整をしてトランジションとBGM追加をした以外は〝撮って出し〟で補正や後加工はしていません。#DJI #Drone #空撮 pic.twitter.com/9yIA3EFRjp
— Mr.TATE⚡️ (@masahiratate) January 18, 2023
DJIドローンのランキング(価格順)
記事の本題に入る前に、DJIドローンのラインアップを価格順ランキングでみてみましょう。なお、以下のランキングはDJI公式サイトに主だって記載があるモデルの中から業務用ドローンとFPVドローンを除く空撮用ドローンを対象としたものです。また、ドローン本体とコントローラー(プロポ)をあわせた記事作成時点における直販価格で並べてしています。
- 287,760円:Mavic 3
- 229,240円:Mavic 3 Classic
- 143,880円:Air 2S
- 116,380円:Mini 3 Pro
- 79,750円:DJI Mini 3 ←今回レビューするモデル
上記の通り、今回レビューする「Mini 3」はDJIドローン製品の中で最安値のモデルで最上位モデルと比べると1/3以下の値段です。そのため価格重視でドローンを探していた方にとっては最適な1台となっており、一方、性能重視でより高い解像度や広いダイナミックレンジで撮影がしたいという方には必ずしも最適ではないモデルとなっています。
「DJI Mini 3」フォトレビュー
今回の「Mini 3 Pro」の実機をDJIから借りることができたので、実際に飛ばして撮影をしてみた様子をレポートしていきます。
「DJI Mini 3」アンボックス:開封の儀
今回の記事でチェックのは「DJI Mini 3」の Fly Moreコンボ Plus(DJI RC付属)、いわゆる〝ぜんぶ入り〟のパッケージです。
ドローン本体やコントローラー、バッテリーなどはショルダーバックに収納されています。
パカッ。
バッグの中身は以下の通り。
Miniという名の通り、機体のサイズはコンパクト。「カップヌードルPRO(右)」に近いサイズ感です。
機体とカップヌードルPROの厚さを比較するとこんな感じ。
本体サイズは展開時で縦251×横362×厚さ72mm。折りたたみ時で縦251×横362×厚さ72mmです。
機体下部にビジョンシステムを備えており、安定して空中に静止する〝ホバリング〟が可能。
なお「DJI mini 3」は前後左右に向けて作動するセンサーは搭載しておらず、そのため衝突回避をする機能もありません。一方「Mini 3 Pro」は前後に向けたセンサーを備えています。
「DJI Mini 3」のバッテリー
〝Fly Moreコンボ Plus〟には3つバッテリーと3連のチャージャーが付属します。
軽量な「インテリジェント・フライトバッテリー」を装着した場合は機体重量が約249gとなり最長約38分の飛行が可能。また、長時間飛行用の「インテリジェント・フライトバッテリー Plus」の場合は訳290gとなり最長51分の飛行ができます。
機体の後部にはUSB-Cポートとmicro SD カードスロットを搭載。
「DJI Mini 3」のカメラ
カメラセンサーは1/1.3インチで有効画素数は1,200万画素。写真はRAWとJPEGの撮影ができ、映像は4K(H.264)DHRでの撮影に対応しています。
ドローン飛行性能もさることながら、ジンバルの安定性もDJIの強み。小型モデルだからといって妥協はなく、テスト撮影時にも安定した映像が撮影できました。
「DJI Mini 3」のコントローラー
今回レビューしたキットに付属する「DJI RC」は単体購入の場合38,720円の製品。重量は390gでタッチ操作に対応した5.5インチのフルHDディスプレイを備えています。
なお、この後屋外で使用してみたところ、日差しの下でも画面をしっかり視認できました。700二トと明るめのディスプレイなので、撮影している写真や映像のプレビューがしっかりできます。
また、iPhoneやスマホを取り付けるタイプのコントローラーではふいに画面がロックされてしまうことがありますが、このコントローラーならその心配はナシ。快適にドローンが操縦できました。
恒例(?)の「カップヌードルPRO」との比較
写真撮影と録画ボタンが〝トリガー〟の位置にあるので、素早く操作ができます。
本体裏にプロポのスティックを収納できます。細かいいところですが、このおかげで「スティックが折れるかも?」という不安がなくなるのは大きなメリット。
スティックは金属製でしっかりとした凹凸があり、防寒の手袋をつけているような場合でもしっかり操作できます。