iPhone 14シリーズの売上を踏まえ、Appleが来年登場する見込みの「iPhone 15」シリーズの大幅値下げを検討しているというリークが登場しています。
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AppleがiPhoneシリーズの価格見直しを検討中という噂が登場
iPhone 14シリーズでは、iPhone 14 ProとPro Maxの需要が予想以上に高く、ベースモデルのiPhone 14、特にiPhone 14 Plusの需要がそれに比べて低いと一貫して報じられています。著名リーカーのミンチー・クオ氏は以前、Appleが中国工場に「iPhone 14の生産ラインを、iPhone 14 Proモデルに切り替える」よう依頼したと報告していました。
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Due to strong demand for the iPhone 14 Pro models, my latest survey indicates that Apple has asked Hon Hai to switch the production lines of the iPhone 14 to the iPhone 14 Pro models, which will help improve Apple's product mix/iPhone ASP in 4Q22.— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) September 19, 2022
また、テック系メディア「9to5Mac」は、これまでのレビューではほぼ全員が「ベースモデルのiPhone 14を買わないよう警告している」と指摘。同モデルに問題があるわけではありませんが、iPhone 13からのめぼしい進化がないことがよく理由として挙げられます。
そして、iPhone 14 Plusも同様の評価を受けています。このモデルは899ドルとProモデルに近い金額ですが、特徴は大きな画面と大きなバッテリーだけです。その上、もう少し払えば、より大きな進化を遂げたiPhone 14 Pro Maxを買うこともできます。
このような状況を考えると、AppleがiPhone 15 Plusをキャンセルする可能性はあるように思えますが、今回のリークでは「キャンセルするには遅すぎる」と指摘されています。Appleに詳しい海外メディア「MacWorld」が共有したリークによれば、Appleは代わりに、値下げを「真剣に」検討しているとのこと。
リークでは詳細な値下げ幅は明かしていませんが、「9to5Mac」はこれについて「おそらく100ドルでないと大きな影響はないだろう」と指摘。さらに、これによりiPhone 15 Plusが799ドルで発売される場合、AppleはベースモデルのiPhone 15も699ドルまで値下げすると予測しています。
さらに日本円の場合、iPhone 14の発売時期と重なった「1ドル150円」の円安を考慮する必要があります。2021年に発売されたiPhone 13 miniが「699ドル→8万6800円」だったことを考えると、円安が解消していけばiPhone 15も「699ドル→9万円」程度の価格に落ち着くかもしれません。
これはあくまでリーク情報であり、Appleが実際にこの大幅値下げを決行するかどうかは不明です。とはいえ、現状のままではiPhone 15 Plusも売れるとは思えず、さらにはAppleが廉価なiPhone SEの第4世代をキャンセルしたとの報告も以前登場しています。これらの要素を踏まえると、Proモデル以外のiPhone 15シリーズが、より安価な価格になるという可能性はたしかにありえそうです。