「羽なし扇風機と似てるけど…」開発者が明かす秘密
テック系メディア「INTERESTING ENGINEERING」は、エアロマインの創業者でCTOのカーステン・ウェスターゴー博士に、この発電機についてインタビューを実施。「ダイソンの羽根のない扇風機に少し似ている」という点について、同じようなコンセプトなのかを質問しています。
博士によれば、ダイソンの羽なし扇風機と「エアロマイン」の仕組みは「ほとんど異なる」とのこと。さらに、これまでの風車とも違う仕組みだそうです。
エアロマインは、他の風力発電機とは異なり、2つの独立した流れを持っています。ダイソン式扇風機と似ているのはこの点だけで、物理的な仕組みが大きく異なります。
ダイソンの羽なし扇風機
詳細な説明は難解ですが、要するに仕組みは従来の風力発電機よりも、水力発電機に使われているカプランタービンに近いものだそう。ただただ風の向きを変えているだけではない、というワケです。
エアロマインの開発においては、風洞実験やコンピューターモデル、フィールドテストなどが行われたとのこと。テキサス工科大学、ニューメキシコ州のサンディア国立研究所の協力もあり、数多くの研究論文が発表されたそうです。なお、現在のエアロマインについては、第7世代で、「製造だけでなく、建物との統合のために最適化されたもの」としています。