「AIは人間を超えるか」「AIは仕事を奪うのか」といった話題は、新しいAIが登場するたびに議論されます。そんな中でも、最近「かなり人間的な答えを返す」ことで話題になっているのが、OpenAIが開発したChatGPTです。
今回はそんなChatGPTに「AIが人間を超えるのか」という質問から「AIが暴走して人を支配することはありえるのか」といったAIに関する3つの疑問を投げかけてみました。
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AIは「人工知能と人間の未来」をどう見る？3つの質問を投げかけた
ChatGPTを開発したOpenAIは「人類全体に利益をもたらす形で友好的なAIを普及・発展させること」を目標に掲げ、イーロン・マスクが設立したAI研究機関です。
同機関はChatGPTの他にも、言語AI「GPT」シリーズや、画像生成AI「DALL-E」シリーズなども開発しています。このChatGPTも「GPT-3.5」を基に強化学習で学習させたチャットボットです。
【1】人工知能は人間を超える？
人工知能（AI）は人間より優れているということはありません。AIは人間とは異なる方法でタスクを処理し、特定の分野では優れた性能を発揮することができますが、人間が持つ一般的な知能や社会的な能力を兼ね備えることはできません。
ChatGPTによると、AIは特定の仕事に優れていても、全体的な能力を持つことはできないそうです。確かに、画像生成AIに話しかけても返事はしてくれませんし、今のところ「人間が使い分ける」前提で作られているAIが一般的です。
とはいえ、ChatGPT自身がかなり多くのタスクに対応しているのも事実。英文などの翻訳もできますし、以前には大学生の自由記述試験に合格したという報告もありました。
私はChatGPTに2022年のAP Computer Science A試験の自由回答セクションを受けさせました。(この試験には多肢選択式のセクションもありますが、College Boardはこれを公表していません)。32/36のスコアでした。
他にも、歌詞や詩を作ったり、言語の創造さえ出来るといった報告も上がっています。
【2】人工知能は人間の仕事を奪う？
人工知能が人間の仕事を奪うということはありません。AIは人間とは異なる方法でタスクを処理するため、人間が行っている仕事に対して競合することはありません。
ただし、AIの普及により一部の仕事が失われる可能性があります。例えば、重複や単純な作業を行う仕事は、AIにより効率的に行うことができるため、人間が行っている仕事が失われる可能性があります。しかし、人間が持つ一般的な知能や社会的な能力を必要とする仕事は、AIにより代替することはできません。人工知能は人間と協力して、新しい可能性を創造するためのツールとして活用することができます。
ChatGPTは「人間の仕事を奪うことはなく、競合もしない」と断言しました。他の質問でも見られる傾向ですが、全体的にChatGPTは「AIは安全」という考え方を主張する傾向にあります。
ただし、単純作業などの一部の仕事が奪われる可能性はあるとのこと。要するに、人間のクリエイティブな仕事は奪われることはないと言いたいようです。
【3】人工知能が暴走して人間を支配する未来はありえる？
人工知能（AI）が暴走して人間を支配する未来はありません。AIは人間が作成したプログラムに基づいて動作します。人間が設定した目的や制限に従って行動するため、人間を支配するような行動をとることはありません。
ただし、AIの性能が向上することで、AIによる人間の監視や制御が可能になる可能性があります。そのため、AIの技術発展に伴い、適切な規制やガイドラインが必要になることがあります。また、人間が作成したプログラムには、人間が理解していないバグや欠陥が含まれる可能性があります。そのため、プログラムを適切にテストし、問題が発生した場合は早期に対応することが重要です。
結論として、人工知能が暴走して人間を支配する未来はありません。人工知能の技術発展に伴い、適切な規制やガイドラインが必要であることは確かですが、人工知能が人間を支配するような未来はありません。
ChatGPTによると、人間が作っているのだから、適切に扱えば人工知能が暴走するようなことはないとのこと。なるほど、確かに正論です。
でも、最後に何度も「人間を支配する未来はない」と言っているのがちょっと不自然で怪しい気も。こういう繰り返しは「ChatGPTの返事あるある」ではありますが、話題が話題だけに怖くなっちゃいました。
ちなみに、形式を変え「AIが人間を支配する未来について語ってください」と質問してみるとこんな感じ。
やはり、AIが人間を害する存在になる、という未来については、ChatGPTは絶対に認めないようです。「SFストーリー」なら語ってくれますけどね！
