Apple「iPhone 14 Pro Max」とGoogle「Pixel 7 Pro」のバッテリー駆動時間について、海外YouTubeチャンネル「PhoneBuff」が比較検証を実施しています。
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バッテリー容量が多いのは「Pixel 7 Pro」しかし結果は…
Pixel 7 ProとiPhone 14 Pro Maxのスペックは以下の通り。
一般的にiPhoneのバッテリー容量はAndroidスマートフォンより少なめです。今回の場合、Pixel 7 Proのバッテリー容量が5000mAhなのに対し、iPhone 14 Proは4323mAhとなっています。
ディスプレイについてはどちらも6.7インチで、Pixel 7 Proは10〜120Hz、iPhone 14 Pro Maxは1〜120Hzのリフレッシュレートに対応しています。ディスプレイ解像度はPixel 7 Proのほうが高め。消費電力の面で見るとiPhone 14 Pro Maxのほうがやや有利です。
「PhoneBuff」はこの2機種で、11種類のテストを実施しました。テストは環境要因をできる限り減らすためロボットアームで行われており、シチュエーションはブラウジングやショッピング、動画視聴、SNSなどです。
項目の中には16時間のスタンバイ(待機時間)テストも含まれています。このテストは、Pixel 7 Proのバッテリー残量が64%、iPhone 14 Pro Maxのバッテリー残量が73%の時点から開始。
16時間後、Pixel 7 Proのバッテリー残量は56%(8%減)、iPhone 14 Proのバッテリー残量は66%(7%減)に。スタンバイ状態での消費電力に関しては大差ないようです。
しかし最終的には、全ての項目でiPhone 14 Pro Maxのほうがバッテリー消費が少ないという結果になりました。Pixel 7 Proのバッテリー容量が0%になった時点で、iPhone 14 Pro Maxのバッテリー容量は21%も残っています。
「PhoneBuff」はこの21%でできることとして、テキストであれば3時間30分、インスタグラムは4時間12分も使うことができると指摘しています。
詳細な結果は以下の通り。
iPhone 14 Pro Maxのバッテリー駆動時間は、アクティブで11時間44分、スタンバイは16時間、合計27時間44分でした。対してPixel 7 Proのバッテリー駆動時間はアクティブで9時間41分、スタンバイは16時間で合計25時間41分。
ディスプレイなどの違いも影響していると考えられますが、テック系メディア「9to5Mac」はチップとOSの差を指摘しています。Pixel 7 Proは5nmプロセスの「Tensor G2」を搭載し、OSはAndroid 13。対してiPhone 14 Pro Maxは4nmプロセスの「A16 Bionic」を搭載し、OSはiOS 16.1を実行しています。
一般的にチップのプロセス数は小さいほど消費電力が少なくなり、チップとOSの最適化が進んでいるほうが消費電力は少なくなります。もちろん価格の差異(iPhone 14 Pro Maxのほうが約4万円高い)はあるものの、ハードウェアの完成度という面ではAppleにリードがあるといえる結果です。