Appleが「iPhone 14 mini」を出さなかった裏事情

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Appleは今年、「iPhone 14」「14 Plus」「14 Pro」「14 Pro Max」を発売しています。しかしその中には「14 mini」の姿がありません。

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なぜAppleは今まで続いていた「miniシリーズ」を廃止したのでしょうか?その疑問について、Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説しています。



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*Category:テクノロジー Technology *Source:Apple Explained,Apple

目次

iPhoneから「miniシリーズ」が無くなった理由とは?


Appleユーザーは、有機ELディスプレイやデュアルカメラなどの機能が搭載された、小型の高性能iPhoneを長年待ち望んでいました。そして、Appleはその声に応えて2020年に「iPhone 12 mini」を発売しています。


当時のAppleの人気商品は「XR」でiPhoneの全販売台数の約35〜45%を占めていました。XRはエントリーモデルと位置づけられ、価格は750ドル(約10万円)でした。

そのためAppleは、XRより50ドル(約7,000円)安く、さらに優れた機能を持つ12 miniはヒット商品になると考えていました。実際Appleは、他のモデルよりも12 miniの生産を優先させています。


しかし、第1四半期の12 miniの販売台数はiPhone全体のわずか6%にとどまったのです。これは、XRの過去数年の実績よりも劇的に少ない数です。実際、XRは12 miniの3倍以上売れています。

つまり、Appleはユーザーの大型ディスプレイへの欲求を過小評価し、決定的なミスを犯してしまったということです。


12 miniの販売実績が悪いため、Appleは発売からわずか数ヶ月でこのデバイスの生産を削減し、予想以上に需要が高かった12 Proの増産に切り替えています。

12 miniの売上は2021年半ばには4%にまで落ち込み、Appleはこのデバイスの生産を完全に停止することを決定しました。また、Appleはminiシリーズの将来性に懸念を抱きます。

しかし、Appleは翌年に13 miniを発売します。これは、Appleがもう1台miniを作りたかったからではなく、2年前にすでに生産が決まっていたからだといわれています。そして、13 miniも12 mini同様にヒットする製品にはなりませんでした。


そこで、Appleは14シリーズから実績の悪いminiシリーズを廃止します。その代わりに、より大きなディスプレイを搭載したエントリーモデルである6.1インチの「iPhone 14」と、6.7インチの「14 Plus」を発売します。

ところが、大画面を搭載したこの両機種も、まだあまり売れていません。その理由は、多くの外国での価格上昇、インフレの上昇、下取り価格の低下、そしてiPhone 13からの進化が少ないからだと考えられています。


今後、AppleがiPhoneのラインナップをどのように変更し、現状を打開していくのかに注目していきましょう。

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