大幅な遅れが生じている「iPhone 14 Pro」モデルの生産ですが、いまだ状況は改善されていないようです。
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iPhone 14 Proの遅れが悪化、Appleの年末商戦に影響
Appleは先日、中国で続いているCOVID-19規制が、ホリデーシーズンを通じて「iPhone 14 Pro/Pro Max」の入手に大きな影響を及ぼすと警告しました。同社は、中国での操業停止は、iPhone 14 Proの工場が「著しく低下した生産能力で」操業していることを意味すると説明しています。
この発表に至る前から、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの供給は不足していました。テック系メディア「9to5Mac」は、AppleはiPhone 14の需要に対応するために、よりこれらのモデルに集中した生産体制に再編したと指摘しています。同社は代わりに、iPhone 14 Plusの生産を停止するまでに至っているとのこと。
米メディア「CNBC」が引用したアナリストのレポートによれば「これまでの調査では、待ち時間は着実に長くなっていたが、最新のデータは、我々の見解では極端なレベルに達している」とのこと。アナリストは、中国の工場が1週間ロックダウンされるごとに、Appleは約10億ドルの売上を失うと推定しています。
Appleが先日警告した際は、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの納期予想はすでに12月中旬にずれ込んでいました。それでもこれらの注文はまだクリスマス前に到着する予定でしたが、今では間に合わなくなっています。
クリスマスはAppleにとって、売上を伸ばすために重要な時期です。「CNBC」は、年末商戦におけるiPhone 14 Proの不足は、Appleの第4四半期の売上に打撃を与える可能性があると指摘しています。
この遅れは米国に限らず、日本でも同様です。日本のApple公式サイトでは「iPhone 14 Pro」及び「iPhone 14 Pro」の配送時間は、東京都の場合は12月27日〜1月3日となっています。
なお、iPhone 14などの通常モデルは11月中には届く日程となっており、ここまで大幅に遅れているのはProモデルのみ。iPadやMacシリーズなどにもこれほどの遅れはなく、少なくとも11月末までに注文すればクリスマスには間に合う予定日となっています。