クアルコムが先日発表したハイエンドAndroid端末向けチップ「Snapdragon 8 Gen 2」ですが、AppleのA16、A15チップにベンチマークで劣ることが判明しています。
*Category:
クアルコム新チップ「Snapdragon 8 Gen 2」のベンチマーク結果が判明
クアルコムは最新チップ「Snapdragon 8 Gen 2」を発表しました。同社は「画期的な」体験で「フラッグシップスマートフォンに革命を起こす」とアピールしましたが、ベンチマークによると、iPhone 14 Proモデルに搭載されているAppleのA16 Bionicチップに対抗することはできないようです。
テック系メディア「MacRumors」によると、最新のSnapdragon 8 Gen 2チップは、ベンチマークソフト「GeekBench」でシングルコアで1483、マルチコアで4709のスコアを記録しました。
しかしA16 Bionicは、シングルコアで1874、マルチコアで5372のスコアを記録しています。
iPhone 13 ProとiPhone 14の下位モデルに搭載されているA15 Bionicチップもシングルコアで1709と、クアルコムの最新チップよりも高いスコアを記録しています。
9月のAppleイベントで、Appleの上級副社長であるグレッグ・ジョスウィアック氏は「競合他社は、3年前のiPhone 11で初めて導入したA13の性能に追いつくために、まだ努力しています」と述べています。これは少し多げさな表現ではあるものの、あながち間違いではないようです。
なお、A16 BionicチップとSnapdragon 8 Gen 2チップはどちらもTSMCの4nmプロセスで作られています。それにも関わらずAppleのチップがクアルコムを大きく上回っていることは、同社のチップ設計が優秀であることの証拠です。
とはいえ、クアルコムのチップセットも毎年順調に性能を伸ばしていることは確か。また、Androidメーカー各社の最適化で、実際の性能はもう少し伸びるかもしれません。