イーロン・マスクが「ハイパーループ」トンネルを撤去、跡地の利用法に感じる虚しさ

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イーロン・マスクが手掛ける事業の1つであった、ハイパーループのテストトンネル第一号が撤去されてしまったようです。

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目次

真空トンネルによる交通革命を目指す「ハイパーループ」


ハイパーループは、イーロン・マスクが「交通に革命をもたらす理論的なトンネルシステム」とする構想。簡単に説明すると、真空に近いチューブ内の中で列車を走らせることで、空気抵抗になどによるムダが少なくなるというものです。

マスクはハイパーループによって、現在の「魂を破壊する交通」を回避しようと考えています。彼はまた、現在のほとんどのトンネル掘削システムよりも速く効率的にトンネルを掘ることができると主張し、それは労力とコストがかかると述べていました。

これらを組み合わせることで、ほとんどの人の移動手段を変えることができ、サンフランシスコとロサンゼルス間の移動時間を30分に短縮することも可能だとマスクは語っています。


そんな「夢のトンネル」となるはずのハイパーループですが、海外経済紙「Bloomberg」によると、カリフォルニア州ホーソーンのSpaceX本社にあるハイパーループの試作トンネル第一号が撤去されたとのこと。

このチューブは2018年に開催されたハイパーループ競技会の目玉で、世界中から数十の学生チームがSpaceXの駐車場に集まり、ポッドのレースを行いました。翌年にも学生コンペがあり、マスクは3回目のレースで「カーブのある10kmの真空トンネル」が登場するとも予言していました。

そんなハイパーループ試作トンネルが駐車場になってしまうというのは虚しさもありますが、過去にこだわらないイーロン・マスクらしくも感じられます。

ここ数年で、ハイパーループ計画は大幅に縮小されました。マスクのボーリング・カンパニーは、数年前からラスベガスの地下にトンネルのシステムを作り上げようとしているが、シカゴ、ロサンゼルスなど、他の都市での取り組みは頓挫しています。

宇宙からTwitterまで、手広く手掛けるイーロン・マスク。同氏にはもはや、地球上の事業にかける時間はあまり残されていないのかもしれません。


*Category:テクノロジー Technology *Source:The Verge ,BloomBerg ,The Boring Company

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