海外で流行しているSNS「Snapchat」を運営するSnap Japanが、キャンペーン始動を記念して日本初のプレスイベントを開催しました。
このイベントでは、Snapchatについての発表のほか、同社が手掛けるARグラス「Spectacles」の体験会も行われました。
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Snapchatの日本初プレスイベントが開催。未発売のARグラス「Spectacles」の体験会も
イベントでは、Snap Japan代表の長谷川倫也氏が登壇し、「ソーシャルメディアの処方箋」としてのSnapchatの魅力を語りました。
Snapchatの特徴は、TikTokやTwitterのような不特定多数向けではなく、中の良い親友などとのコミュニケーションに重きをおいている点です。アプリをひらくとすぐにカメラが開かれるのも特徴で、ユーザーは自然と「コンテンツファースト」で発信することができます。
Snapchatの投稿にはあえて返信やいいねといった承認欲求を満たす装置がありません。また、投稿も相手が見ると消えるため、気軽に写真や動画を送りあえるのが特徴です。このような仕組みにより、1人のユーザーにつき一日平均30回以上も開かれる「居心地の良い空間」になっているとのことです。
SnapchatのARグラス「Spectacles」を触ってみてわかったこと
SnapchatはAR事業にも力を入れており、イベントは株式会社デザイニウムの取締役である秦氏が登壇し、同社とSpectaclesとの共同プロジェクトも公開されました。このARのユースケースでは、東京の現在と昔の映像を重ね合わせることで、歴史をよりダイレクトに体感することができるというものです。
未発売のSpectaclesの体験会も開催されました。こちらのメガネ型デバイスがSpectaclesです。
左右の端にはカメラがあり、これによって手などの動きを感知しています。
メガネをよく見ると透明なディスプレイがあることが分かります。メガネを掛けると、この部分に映像が映し出される仕組みです。
実際にかけてみたところ、中央に飛ぶ蝶が映し出され、手にとまったりする様子を体験することができました。良い点は、ARデバイスとしては重さが気にならず、接続もスマホ経由と手軽な点。また、しっかりと手などの動きも認識しています。
気になった点は表示領域で、映像は中央の四角の部分にしか写りませんでした。また、バッテリー持ちも課題のようで、駆動時間は一度の充電で30分とのこと。外出しながら使うデバイスとしては物足りない時間だといえるでしょう。
しかし、Appleなどの大企業が2025年にARグラスを投入すると噂されているのに対し、Snapchatが先んじて実用的なサイズのグラス型デバイスを実現しているのは驚き。今後伸びていくであろうARの分野で、しっかりとノウハウを積んでいるSnapchatの強さを感じました。
また、ARによってカメラごしに服などを試着できるコーナーも。
Snapchatのアプリでカメラを開き、QRコードを長押しすると、データがダウンロードされてAR試着をすることができる仕組み。高級ブランドの時計やサングラスなどを手軽に試着できるのは面白いAR体験でした。
Snapchatは現在、iPhone/Android向けにアプリが配信されています。インストールはこちら。
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