Appleは先日、第4四半期(7〜9月)の決算を発表しました。この中で明かされたのは、カテゴリー1つで有名日本企業の売上を超えてしまう〝怪物企業〟Appleの強さが見えてくるデータです。
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たった3ヶ月で「日産やソニーの年間売上」を超えるApple
第4四半期のApple全体の売上は901億ドル(約13.3兆円)でした。製品ごとの売上は以下の通り。
iPhoneの売上「6.3兆円」
Appleの第4四半期におけるiPhoneの売上高は426億ドル(約6.3兆円)でした。この売上は、ソニーグループの同時期の売上、2兆7519億円の2倍超に当たる驚異的な数字です。
Appleは9月にiPhone 14シリーズを発表しました。報告によれば、同シリーズの中でも、ノッチの廃止やカメラの大幅強化などの変更が行われたProモデルが好調なようです。
なお、Appleのルカ・マエストリCFOによれば、9月期のiPhoneの販売台数は前年同期比10%増となり、同社の予想を上回る結果になったとのこと。米ドルの高騰が続く現状でも、Appleが好調にあることを示しています。
Macの売上 「1.7兆円」
Macの売上高は115億ドル(約1.7兆円)。Appleは今年になってM2チップを搭載「MacBook Air」や「MacBook Pro」を発表しており、これらが好調な売上を実現したようです。
iPhoneと比べると少なく見えるものの、それでもソフトバンクグループの同時期の売上、1兆3,620億円を大きく上回る数字です。ソフトバンクの回線事業はもちろん、PayPayやヤフー・LINE事業をあわせた売上であることを考えると、いかにMacの売上が大きいかが分かります。
Apple全体の売上「13.3兆円」
iPhone・Macの他、Appleの主力製品の1つであるiPadの売上は72億ドル(約1兆円)、AirPodsなどを含む周辺機器の売上は97億ドル(約1.4兆円)でした。iPhoneやMacよりは少ないものの、それでも1つのカテゴリだけで1兆円を超える売上が出ることには驚きです。
Apple全体の売上は901億ドル(約13.3兆円)と、米ドルの高騰が続く現状にも関わらずかなり良い結果となりました。なおこの金額は、日産(8兆4246億円)やソニー(8兆4246億円)の2021年度の売上高を超えています。
Appleが巨大企業であることは周知の事実ですが、改めてその売上を見ると強さを実感します。米国では多くのテック企業がドル高・インフレなどによってダメージを受けていますが、Appleは比較的その影響も少なく抑えられているようです。
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