「ペプシ」は「コカ・コーラ」よりも美味しいことを売りにしているのは有名な話です。しかし現実的な話、売れているのはコカ・コーラで、ペプシは第2位の座に甘んじています。
さらに研究結果では、一般的にこの2つのコーラの味を区別することは難しいといわれています。それにも関わらず、なぜコカ・コーラは圧倒的に売れるのでしょうか?これについて、海外YouTubeチャンネル「Logically Answered」が解説しています。
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「コカ・コーラ」と「ペプシ」の争いの歴史
ペプシとコカ・コーラは、並べて飲み比べれば違いは明確ですが、そうでない場合には見分けることは難しい飲み物です。ウィチタ大学で行われた研究では、参加者にコカ・コーラ、ペプシ、RCコーラのいずれかを与え、どれがどれかを当てるよう求めました。
その結果、コカ・コーラを正しく認識できたのは41%で、ペプシは38%、RCコーラは35%でした。まぐれでも33%の人が正解することを考えると、ほとんどの人がコーラの種類を認識できなかったという結果です。
この研究で分かる通り、ランダムに渡されたコーラのメーカーを当てることは難しいのです。とはいえ、中でも正答率が高いコカ・コーラは「分かりやすい味」なのでしょうか?
これについて研究者は「コカ・コーラを当てた人が多かったのは、味で分かったからではなく、単に〝コカ・コーラ〟という選択肢を選んでいるのではないか」と考えました。
それを確かめるために、研究者は同じコーラを参加者に飲ませ、どれがどのコーラかを識別させるフェイクのテストを実施。結果的に、コカ・コーラを選択した人は45%で、ペプシは32%、RCコーラは25%となりました。
つまり、ほとんどの人は、統計的にコカ・コーラとペプシの違いを見分けることができず、その一方で多くの人が「コカ・コーラ」という名前を選んだということです。
この研究結果からは、いかにコカ・コーラが一般に浸透しているかが分かります。しかし面白いことに、コカ・コーラのブランディングに勝てないのは、競合他社だけではありません。 なんと、コカ・コーラ自身も、コカ・コーラのブランディングに勝てなかったのです。