スマートフォン市場のシェアを争うApple「iPhone」とGoogle「Android」。日本では現在iPhoneが優勢に見えますが、今後展開は「Google優勢」に逆転するかもしれません。
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Googleが力を入れる「フォルダブル端末」にみえたAppleが敗退する未来
Googleは「Android Developer Summit 2022」で、タブレット端末やフォルダブル(折りたたみ)端末向けアプリのレイアウトガイドをカテゴリー別に提供する「Large Screen Gallery」を公開しました。
Googleによると、これらのレイアウトは、タブレット端末やフォルダブル端末、ChromeOSだけでなく「スマートフォン向けとしても最適なユーザー体験を提供できる、実績ある汎用性の高いアプリレイアウト」とのこと。デザインは「Material Design」に基づいており、目標は「機能的であると同時に美的であること」だとしています。
この中でGoogleは、マルチウィンドウは当然ながら、画面が90度の角度で開く折りたたみスマホ向けのレイアウト「テーブルトップ」も紹介しています。例えばGoogle Duoでのビデオ会議では、端末をテーブルに置いた状態に最適化されます。
動画コンテンツの閲覧はこのようなレイアウトに。YouTubeのUIをさらに大画面デバイスに適応させたような見た目です。
テーブルトップの状態では、上に動画が表示され、下にコントロールや関連動画が表示されるレイアウトになっています。
さらに、マルチウィンドウなどのクリエイティブな用途で役立つ機能はもちろん、ファイル管理などのレイアウトも進化していることが分かります。例えば、音楽や動画ファイルでは横にプレビューが表示され、内容を確認することが可能です。
Googleはハードウェアとソフトウェアの垂直統合により「フォルダブル端末」への準備を着々と進めています。また、Androidを搭載した端末には既に「二つ折り」に対応しているものが発売されています。
初期に多少のつまずきや不具合があっても「実際にユーザーの反応をみながら、改善を続ける」仕組みと資金があれば、その後の成長は早いでしょう。実際にGoogleと関係の深いGalaxyは、早い段階からこの分野の製品を開発し、完成度の高いフォルダブル端末を発売しています。
一方で、Appleは特許などからフォルダブル端末の研究を進めている可能性がうかがえますが、実際に2022年末の段階において製品を発売・発表はしていません。表示領域が大きく、持ち歩きやすく、強度がある端末が作れれば、ユーザーがそれを好む可能性は高く、その最適解が2つ折り端末になる可能性は十分にあります。
もちろん、Appleもただ黙っているとは思えませんが、同社がここ数年で目立った革新的な新製品を開発できてないのも現実です。10年後には「Googleがつくる〝フォルダブル端末がクール〟で、〝Appleの板みたいな端末はダサい〟」と言われる世界になっていても不思議ではありません。
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