AppleはiPhoneやiPadで成功を収めてきましたが、ライバルであるAmazonやGoogleに対し、スマートホームの分野で大きく遅れを取っています。
しかし、この分野を挽回できるかもしれないのが、同社が開発を噂されている「iPad専用スピーカー」です。これについて、テック系メディア「Cult Of Mac」が解説しています。
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スマートホーム市場で逆転を狙うAppleの「iPad専用スピーカー」
ディスプレイ内蔵のHomePod型デバイス「Home TV」の予測CG(aderosa氏)
AppleのスマートホームシステムとしてはHomeKitがありますが、このスマートハブであるHomePodは今のところ、音声操作にしか対応していません。
しかし、ライバル各社はすでに、画面付きのホームハブを提供しています。さらにAppleは2021年にHomePodの製造を終了しており、現在販売しているのはHomePod miniのみと、かなりこの市場で苦戦を強いられています。
経済紙記者のマーク・ガーマン氏によると、これらに対するAppleの答えの1つが「iPadのクレードルとして機能するスマートハブやスピーカー」だそうです。これによって、ユーザーはタッチスクリーンからHomeKitをコントロールすることができるようになります。
ドックのスピーカーから再生する音楽を選ぶなど、様々な日常動作でもこのiPadのスクリーンは便利なはずです。ビデオ通話でも役立つかもしれませんし、キッチンなどで音声操作と合わせ、タブレット大の画面を操作できるというのはかなりの魅力です。
iPadを接続するとこんなデザインになるかもしれない(Cult Of Mac)
ガーマン氏によると、このクレードルは「早ければ2023年」に発売される可能性があるとのこと。ただし現時点ではハードウェアの詳細は不明で、価格については未定とされています。
これに似たようなデバイスは、GoogleやAmazonからも登場しています。たとえば、Amazonから出た「Fire HD 8 Plus」はEcho Showのように使うことができますし、Googleが来年発売を予告しているPixel Tabletは磁石で専用ドッグに接続することにより、Nest Hubのように使えるようになると予告されています。
「Cult Of Mac」は、Appleがディスプレイを内蔵したスマートホームハブを開発しているという噂が1年以上前からあったことを指摘しています。Appleが出した答えがこのiPadを連携するHomePodであれば、先行するGoogleやAmazonに対抗できる存在となるかもしれません。