日本人の40代の年収を超える39,339.60ドル(約585万円)で「初代iPhone」が転売できた、という衝撃のストーリーをAppleに詳しい米メディア「Cult Of Mac」が公開しています。
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初代iPhoneに約585万円の高値がついた理由とは?
初代iPhoneが登場するまで、スマートフォンはニッチな製品でした。2007年にAppleが発表したこのモデルは市場を大きく変え、世界中の何百万人もの人々がRAZRやNokiaから、iPhoneに乗り換えるきっかけとなりました。
初代iPhoneのスペックは3.5インチディスプレイ、2MPのリアカメラ搭載でインカメラはなし、4/8/16GBのストレージと、今では考えられないほど低いものです。それでも、マルチタッチに対応したこのデバイスは革新的なものでした。
10月16日からオークションサイト「LCG Auction」に出品されたこの初代iPhoneは、かなり高値がつくと予測されていました。LCGオークションは、最低でも3万ドル(約447万円)の値がつくと予測していましたが、最終的には目標を超える値を記録しています。
「このアイテムに対する入札は熱狂的なものになると予想していましたが、一握りの熱心なコレクターによって、日曜日の午後に1万ドル強だった価格が日曜日の夜には記録的な金額になりました」と、オークションを担当したLCG Auction創設者マーク・モンテロ氏は述べました。
最終的についた価格は39,339.60ドル(約585万円)。これは、日本人の20代〜40代の年収を超える驚異的な価格です。同氏は「落札者、委託者、そして入札者全員が、このオークションを私たちの歴史の中で最も活発なものにしたことを祝福する」と語っています。
とはいえ、引き出しの中で埃をかぶっている初代iPhoneに、同じような価格がつくわけではありません。参考までに、開封された非常に良好な状態の初代iPhoneは330ドル(約5万円)でオークションに出品されています.また、壊れたユニットはたった30ドル(約4500円)程度です。
初代iPhoneにこの高値がついた理由は、オリジナルの未開封の箱に入っていることです。オークションの商品説明では「表面、エッジともにほぼ無傷で、工場出荷時のシールは縫い目の細部まできれいに残っており、締まりもよい。 裏面のラベルもシールの下にあり、正しく原型をとどめている」とあります。
この初代iPhoneが使用されなかった理由は不明ですが、仮にこれほどまでの価値がつくと予測していたのであれば驚きです。今後のApple製品も、未開封で何十年も丁重にとっておけば、よい稼ぎになるのかもしれません。