スティーブ・ジョブズはiPhoneを発表するとき、指で操作できることのアピールとして「スタイラスペンなんか誰も使いたがらない」と皮肉を言ったことがありました。
しかし現在Appleは、iPadだけではなく、MacBookにも「Apple Pencil」を搭載しようとしているようです。
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Appleが「ペン付きMacBook」の特許を更新
Appleは2022年、MacBookのキーボードの上に装着できる「Apple Pencil」に関する特許を刷新するよう申請しました。
この申請を発見した「Patently Apple」によると、このペンをキーボードに装着すると、カーソルの移動、スクロール、ズームなどを行うマウスとして機能することができるそうです。
また、キーボードから「Apple Pencil」を通し、側面を光らせることで、ファンクションキーに置き換えることもできるとのこと。
Appleがこの特許を申請したのは少し前ですが、今回の更新では、新たな言及がいくつかふくまれており、Appleが継続して取り組んでいることが明らかになっています。基本的にAppleは「MacBook Pro」のTouch BarをApple Pencilに置き換え、スタイラスとタッチバーを兼用できるものにしようとしているようです。
タッチスクリーンを搭載したMacBookは、以前からユーザーが望んできたものです。テック系メディア「9to5Mac」の独自アンケート調査によれば「Appleはタッチ画面搭載のMacを作るべきだ」という質問に、4,600票のうちのほぼ半分が「はい」と答えたとのこと。
しかし同メディアによると、スティーブ・ジョブズは、タッチスクリーンを搭載したMacBookについても否定的だったそうです。
タッチサーフェスは縦型にしたくないんだ。素晴らしいデモはできるけど、短時間で疲れが出てきて、長時間だと腕を落としたくなる。機能しないし、人間工学的に最悪だ。
とはいえ、これはあくまで特許の段階であり、Appleが正式採用を決めた機能ではありません。しかしAppleがわざわざ特許を更新している限り、アイディアの1つとして今でも検討されていることは間違いないでしょう。
前述のように、スタイラスペン自体についても良い印象を持っていなかったジョブズ。そんな彼が「スタイラスペン付きのタッチ画面MacBook」を見たらどんな顔をするのでしょうか。
こんな顔?