「iMac」の進化の歴史とは?
Appleは、いつも既成概念にとらわれないイノベーションで驚かせてくれます。
2007年に発表された「iMac Aluminum」は、これまでのモデルに使われてきた白いポリカーボネート樹脂をアルミニウムに変え、ディスプレイの周りのベゼルを黒にしました。このモデルはより美しい外観になりました。また、ワイヤレスキーボードとマジックマウスを初めて採用しました。
この「iMac Aluminum」は、1GBのRAMと250GBから1TBまでのストレージオプションを搭載した最初のモデルでした。驚くことに、初値はこれまでのすべてのモデルより100ドル安い1,199ドル(約16万円)で販売されました。
2009年、Appleは「iMac Aliminum」をさらに改良し、Unibodyを発表しました。
従来のモデルとは異なり、21.5インチという大きなガラスディスプレイを搭載しています。また、アスペクト比16対9のワイドスクリーンを採用しました。以降、このアスペクト比は、コンピューターモニターの国際標準となりました。
すべての機能がアップグレードされ、RAM、ビデオRAM、ストレージが大幅に増量されました。
2012年、Appleは「iMac Slim Unibody」を発表しました。以前のすべてのモデルよりもはるかにスリムになりました。
プロセッサはCore i5プロセッサにアップグレードされ、より高速になりました。また、それだけではなく8GBのメモリと、なんと1TBのFusion Driveストレージを搭載していました。
このストレージは、HDDとSSDを組み合わせたもので、従来のハードディスクドライブに比べ、大幅な高速化を実現しています。
21インチモデルは1,299ドル(約18万円)で販売され、その数カ月後には27インチモデルが1,799ドル(約24万円)で発売されました。
2014年にAppleは、5KのRetinaディスプレイを搭載した最初のiMacを発売しました。
その際、Appleはこのように述べています。
iMacでは、体験はディスプレイから始まります。
そして今、Appleは5Kディスプレイを搭載した最初のiMacを紹介できることをとても誇りに思います。
1,470万ピクセルのディスプレイは、HDをはるかに超えています。つまり一台のコンピュータに究極のイメージを与えたということです。
外観は前モデルとあまり変わりませんが、2GBのグラフィックカードなど一部のスペックは大きく向上しました。
しかし、価格はなんと2,499ドル(約34万円)にアップしました。
1年後、より手頃な価格の「21.5インチ4K iMac」が発売されました。
Appleは「iMac Pro」を発売しました。「iMac Pro」は、後に「史上最強のMac」と呼ばれるようになります。2017年に登場したモデルで、intelプロセッサを搭載する最後のiMacとなります。
また、「iMac Pro」は27インチの5K retinaディスプレイを搭載し、強力なプロセッサーとグラフィックカードを備えています。ただ、これらの機能を使うには、4,999ドル(約67万円)の費用がかかります。
2019年には、256GBという驚異的なメモリと16GBのRadeon Pro Vega 64Xグラフィックカードのオプションが利用可能になり、史上最強のiMacというだけではなく、世界で最もパワフルなPCの1つとなっています。
もし、スペックを最大限にカスタマイズをすると、価格は14,299ドル(約190万円)という巨額になります。
2021年4月、新しいiMacが発表されました。このMacには、7色のカラーバリエーションがあり、とても薄いのが特徴です。
ここまで薄くできるのは、M1チップのおかげです。このチップはCPUとGPUを組み合わせたもので、iMac Proよりも85%高速になるといわれています。
M1チップはまるで、魔法のようなものです。 アプリケーションを開くのも、受信トレイを整理しながらテキストをチェックするのも、写真を共有しながら番組をストリーミングするのも、思いのままです。
新しいiMacは、24インチ4.5K Retinaディスプレイ、8GBのユニファイドRAM、256GBのSSDを搭載し、価格は1,299ドル(約17万円)からとなっています。
iMacがどのように進化してきたかを見るのはとても興味深いです。また、Appleがどのように革新を続けていくかを見るのが待ち遠しいです。