Logitech(日本法人名Logicool)は、同社のゲームブランド「Logitech G」初となる携帯ゲーム機「Cloud」を発表しました。
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Logitech G初の携帯ゲーム機「Cloud」
「Logitech G Cloud」は、Steam DeckやNintendo Switchに似たタイプのゲーム機で、Androidが動作し、コントローラボタン一式を備えています。
SwitchやSteam Deckなどの従来の携帯ゲームとの最も大きな違いは、これがクラウドゲーム機であることです。チップセットは8コアのQualcomm Snapdragon 720Gという、ゲーム機としてはやや物足りないものですが、グラフィック処理を端末に依存しないクラウドゲーム機であれば問題ありません。
Logitechによると、「Logitech G Cloud」は「AAAタイトルの膨大なライブラリと高度なグラフィックをクラウドから取り出し、そのすべてをあなたの手の中に置く」ものだとのこと。このデバイスでは、XboxやNvidia GeForce NOW、さらにはSteam LinkやGoogle Stadiaなどのゲームをプレイすることができる見込みです。
その他のスペックとしては、ディスプレイには60Hz駆動の7インチ液晶(1920×1080px)を備え、メモリ(RAM)は4GB、ストレージは64GB、さらにMicroSDスロットが搭載されています。
ポートは18W充電が可能なUSB-C、3.5mmヘッドフォンジャック、ステレオスピーカー、通信はWi-Fi 5対応に対応しています。なお、ビデオ出力はサポートされていないため、Switchのようにテレビに接続することはできないとのこと。
バッテリー容量は6000mAhで、最大12時間のストリーミングが可能とされています。なお、Nintendo SwitchやSteam Deckと違い、「Logitech G Cloud」にはファンが存在していません。これは、ゲーム性能的にはデメリットですが、バッテリー駆動時間の面ではメリットです。
Logitechのクラウドハンドヘルドは350ドル(約5万円)からと、価格面では競合となるであろうSwitchに劣っています。また、OSがAndroid 11と非常に古い点なども気になりますが、OSがクラウドゲームを十分に遊べる完成度であれば、携帯ゲーム市場のとなるかもしれません。