9月8日に行われたAppleイベント「Far Out」にて、「Apple Watch Series 8」「Apple Watch SE」「Apple Watch Ultra」が発表されました。
この3機種について、海外メディア「The Verge」が比較・実機ハンズオンレビューを行っています。
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新型「Apple Watch」3機種のそれぞれの特徴とは?
新たに登場した3機種のAppleWatchの詳細は以下の通りです。
◇ 【1】Apple Watch Series 8
「Apple Watch Series 8」は、一見すると前モデルのSeries 7との違いはあまりありませんが、画面が大きくなっています。また、内部には新しい皮膚温センサーが搭載されています。このセンサーを使えば、月経周期などを確認することができます。
また、S8チップの搭載により、メニューなどをスワイプした際の動作も軽快になりました。さらに、ジャイロスコープと加速度センサーを新たに搭載し、交通事故に遭ったことを検知すると、救急隊に通報することができるようになっています。
◇ 【2】新型Apple Watch SE
初代Apple Watch SEは、Series 5のプロセッサと、Series 6で使われたいくつかのセンサー(心電図センサーを除く)を搭載して製造されたモデルです。
一方、新型Apple Watch SEは、新たにS8チップが搭載され、以前より20パーセント高速化されています。さらに、衝突検知のためにSeries 8と同じモーションセンサーも搭載されました。
ディスプレイもSeries 3より30%大きくなり、センサーアレイの色も前面と同じになりました。ただし、常時表示機能と皮膚温センサーは利用できません。
◇ 【3】Apple Watch Ultra
Apple Watch Ultraは、これまでにない程に頑丈なモデルです。Apple Watchのディスプレイとしては最大である49mmの大きな長方形ディスプレイは、最大2,000nitsの輝度に対応し、外でもはっきり画面を見ることができます。
なお、「The Verge」によれば、手首にはめた感じは、チタニウム製ケースを使っているためか、思ったより軽いとのこと。
Apple Watch Ultraには他にも、新しいオレンジ色のカスタム可能なアクションボタン、サイドボタン、そして再設計されたDigital Crownなどがあります。
他にも、フラットなディスプレイを保護するために、ディスプレイの周りの縁が盛り上がっているとのこと。Appleは「Apple Watch Ultra」を過酷な環境で利用するユーザーのために作ったとアピールしていました。
また、海外メディア「CNET」は、Ultraの最大の特徴は、格段に大きなバッテリーであると述べています。
一般的なApple Watchのバッテリー駆動時間は約1日半ですが、Ultraはそれ以上利用することができます。なんと、フルパワーで36時間、機能を絞った低電力モードでは60時間以上の利用が可能です。
ただ「cnet」は、UltraのDigital Crownが飛び出しているため、水中でグローブやギアを装着しているときに誤って触れてしまいそうだとも指摘しています。
Apple Watch UltraのGPSは2周波GPS(L1およびL5)に強化されました。さらに、倒れたときに大音量の緊急サイレンで周囲に知らせる機能があったり、新しいダイビングアプリで潮の満ち引きや水温を調べることができたり、潜水深度などを記録したりすることができます。
Apple Watch Ultraは、価格が高いため多くのユーザーに選ばれるようなスマートウォッチではないようです。「CNET」は、「Apple Watch Ultra」のターゲットは、ダイバーや登山家以外にも、ランニング専用の腕時計として使うユーザーや、一度の充電で長時間使えるスマートウォッチを求めているユーザーが当てはまると分析しています。