iPhone 14の「常時表示機能」がサムスンより7年も出遅れた理由

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最近では、ディスプレイを常時オンにする「常時表示機能」を搭載しているAndroid端末は数多くあります。しかし、iPhoneには常時表示機能がありません。

AppleがiPhoneにこの機能を今まで搭載させてこなかった理由と、次期iPhoneではどうなるのかについて、Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説しています。




*Category:テクノロジー Technology|*Source:Apple Explained,rendersbyshailesh,Galaxy S7(Wikipedia)

Appleが求める完璧な「常時表示機能」の条件とは?


Appleのライバルであるサムスンは、7年前からこの常時表示機能を備えたAndroidスマートフォンを発売しています。初搭載したのは「Galaxy S7」で、登場したのは2016年でした。


しかし、この機能には、バッテリー消費がかなり多くなってしまうという弱点がありました。そのため、Appleは完璧な常時表示機能を実現できるディスプレイ技術が登場するまで、iPhoneに搭載させるつもりはなかったようです。

そして、その準備はもうできているのかもしれません。iPhone 14 Proモデルには、常時表示ディスプレイが搭載されると予想されています。

今年になってから、リフレッシュレートが1Hzまで変化するスマートフォン用ディスプレイパネルが登場しました。つまり、画面は1秒に1回新しい画像を描画することができ、バッテリーの消費をかなり少なくすることができるということです。


従来、スマートフォンの常時表示には、60Hzや120Hzのリフレッシュレートが採用されていました。あるいは、近年では可変リフレッシュレートが採用されている機種もあります。可変リフレッシュレートとは、タスクに応じて10〜120Hzの間で変動するものです。

しかし、バッテリー駆動時間にほとんど影響を与えない常時表示ディスプレイを望んでいたAppleにとって、これらは受け入れがたいものでした。

そのためAppleは、リフレッシュレートが1Hzのディスプレイを待ち望んでいたのです。

またAppleは、Apple Watchと同様のデュアルTFT回路を開発し、1秒の何分の1かの間隔で個々のフレームのピクセルをオン・オフできるようにしました。そして、そのフレームの間にピクセルに一定の電圧を与え続け、各ピクセルの明るさや、表示する赤、緑、青の組み合わせを決定する、新しいIGZO回路も開発しています。


これらの技術により、次期iPhoneの常時表示ディスプレイの電力効率は5〜15%向上すると推定されています。これこそが、Appleが時間をかけた理由です。


しかし、これは120Hzのリフレッシュレートディスプレイで起こったことと似ています。AndroidデバイスはiPhoneより何年も前に120Hzのリフレッシュレートディスプレイを搭載していましたが、バッテリーの消耗が激しく、多くのユーザーがこの機能を無効にしてきました。

もし、Appleが実際にiPhone 14 Proに常時表示機能を導入するとすれば、長いバッテリー寿命を維持しながら高画質を実現する、何か新たな革新を起こしてくれるかもしれません。


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