サル痘の感染が心配される今「コンドーム」を利用することは、責任ある大人の行動です。
しかし、インドのドゥルガプルの若者の間でコンドームを本来の用途以外で使用することが流行していると「CNN」が報道しています。
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コンドームの煮汁を飲む目的とは?
「news18」の報道によると、ドゥルガプルの医療店や雑貨店でフレーバー付きコンドームが売れまくっているようです。ドゥルガプルの薬店の店員は「以前は1日に3〜4個のコンドームが売れていました。そして今は、1パックのコンドームが売れています」と述べています。
しかし、コンドームを買っているとされる若者たちは、本来の用途以外の目的で購入しています。なんと、若者は、フレーバー付きのコンドームをお湯で煮込み、その煮汁を飲んでいるのです。
若者たちがこんな奇天烈な行動を取る目的は、「気分を高揚」させるためです。人々は今まで、接着剤を嗅ぐ、ナツメグを大量に吸い込む、入浴剤を吸引するなど、ハイになるために日用品や市販薬を独特な方法で使うことを考え出してきました。しかし、フレーバー付きコンドームは最も変わった方法かもしれません。
この行為は、この地の若者たちに深刻な打撃を与えかねないとして、行政の懸念も高まっています。
しかし、フレーバー付きコンドームの煮汁は本当に気分を高揚させるのでしょうか?
高分子化学の研究者であるUdayan Basak氏は、理論的には可能かもしれないと述べています。その根拠は、コンドームの成分です。コンドームは耐久性と伸縮性を高めるためにポリウレタンが含まれています。そのポリウレタンは、天然ゴムの成分であるポリイソプレンから作られています。また、フレーバーはグリセリンによって付与されています。
そして、ポリウレタンに含まれる芳香族化合物は、酔わせる効果があることで知られています。
Basak氏は、フレーバー付きコンドームを煮て6~8時間、置いておくとポリウレタンが分解され、アルコールの一種であるエチレングリコールが生成されるのではないかと考えています。しかし、まだ実験では証明されていません。
また、ムンバイの病院で重症患者担当をしているSanjith Saseedharan氏も「フレーバー付きコンドームを長時間水に浸けると、接着剤に含まれるような炭化水素とアルコールが発生します」と説明しています。
消毒液、咳止めシロップ、マニキュア落としと同じように、フレーバー付きコンドームも医療品店で市販されています。この種の薬を大量に使用すると12時間くらいは気分がハイになるそうです。