M2搭載の新型「MacBook Air」の放熱を改善する方法について、テック系Youtubeチャンネル「Max Tech」が解説しています。
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M2搭載「MacBook Air」の放熱を改善する方法
新型「MacBook Air」はProモデルと同じM2チップを搭載しているにも関わらず、冷却ファンを搭載していません。Airらしく筐体は薄くなっていますが、その分、放熱をたった1つのヒートシンクに頼っています。
しかし、以前の報告にもあったように、M2チップはサーマルスロットリングが起こりやすいという弱点を抱えています。これは特に冷却ファンのないMacBook Airに大きな影響を及ぼしているようです。
「Max Tech」によれば、M2搭載「MacBook Air」で3Dベンチマークを回したところ、数秒で108度という驚異的な温度に達していたとのこと。これを解決するため、今回、新型「MacBook Air」に簡単な改造を施しています。
「Max Tech」はまず、M2搭載「MacBook Air」のバックパネルを取り外しました。このバックパネルを開けるには、4本のネジを外すだけ。あとはギターのピックなどでアルミ筐体をこじ開けることができます。
次に、ヒートシンクの上にサーマルパッドを置き、バックパネルを閉じて改造完了。さらにロジックボードを取り外し、M2チップにサーマルペーストを塗ることで、より良い放熱効果を得ることができるそうですが、こちらは難易度が高いそうです。
「Adobe Lightroom Classic」を起動すると、サーマルパッドを追加したおかげで、50枚の画像のエクスポートを含むテストは、冷却ファンを搭載したM2搭載「MacBook Pro」よりも速く完了しています。
ベンチマークソフト「Cinebench R23」のマルチコアテストを実行すると、M2は熱くなりますが、サーマルパッドを追加したおかげで、改造前はわずか28秒で108度に達していたのに対し、改造後は同じ温度に達するまでの時間が1分23秒まで伸びています。
また、「3DMark Wild Life Gaming」のテストでは、GPUがスロットルするまで7分間は性能を維持できています。サーマルパッドを使用する前は、わずか4分でスコアが落ち始めていました。
このサーマルパッド「Thermalright」は、日本でも販売されています(Amazonリンク)。ただし、このような改造をするとAppleの保証外となる可能性が高いため、注意が必要です。