2023年に登場する「iPhone 15 Pro Max」について、著名アナリストのミンチー・クオ氏が新しいレポートを公開しています。
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「iPhone 15 Pro Max」は光学6倍ズームのテレスコープレンズを搭載
ミンチー・クオ氏によれば、2023年に登場する「iPhone 15 Pro Max」は、最大6倍の光学ズームに対応するとのこと。
しかし6倍の光学ズームとなると、かなりの厚みのレンズが必要になります。なお、現行の「iPhone 13 Pro」モデルは、光学3倍ズームとデジタル15倍ズームのみです。
この課題を解決するのがテレスコープ(潜望鏡)レンズです。このレンズは、カメラセンサーに対して90度の角度で複数の内部レンズを配置し、プリズムで光を反射させる仕組みになっています。
これにより、レンズの長さを望遠レンズよりもはるかに長くすることができ、光学ズームの性能も格段に向上します。なお、「Galaxy S22 Ultra」はこのテレスコープレンズを搭載しており、10倍の光学ズームと最大100倍のデジタルズームが可能です。
クオ氏によると、新しい潜望鏡レンズは「iPhone 15 Pro Max」でのみ利用可能で、「iPhone 15 Pro」は通常の望遠レンズを維持するとのこと。アナリストによると、このセンサーは12MP解像度でF2.8開口、センサーシフトによる手ぶれ補正を備えているとのことです。
同氏は、「iPhone 16 Pro」と「iPhone 16 Pro Max」の両方にこの技術が搭載されると指摘しています。当然のことながら、通常モデルのiPhone 15と16には潜望鏡レンズが搭載されないようです。
テック系メディア「9to5Mac」はこの理由について、部品の価格を指摘しています。通常のカメラモジュールが1.5ドルから2ドルであるのに対し、潜望鏡レンズモジュールは最大15ドルもすることがあるとのこと。Pro Maxモデルは最も高価なモデルのため、Appleが部品が安価になるまでこのモデル限定にしておくことは理にかなっていると指摘しています。
クオ氏は、今後数年でより多くのスマートフォンメーカーがテレスコープレンズを採用し、この部品の需要と生産が増加することで、将来的にパーツの価格が安価になると予想しています。