ジャック・ドーシーの休暇の内容と、彼の私生活からみる「成功のコツ」
ドーシーは、2018年末に46歳の誕生日を祝うために、ミャンマーまで足を運び、静かなヴィパッサナーで10日間の瞑想を実践しました。
10日間にわたる静寂の時間は、彼の誕生日である11月19日の夜から始まりました。彼は毎日、午前4時半から午後9時まで、最小限の休憩以外の時間を瞑想に費やしました。
本来、スマートフォンなどのガジェットは禁止されますが、ドーシーはApple Watchを手放さず、機内モードにして心拍数を記録するなど体調の変化を常に意識していました。
参加者は、10分間で117回も蚊に刺されるほどの過酷な環境下で完全に静止して座り、呼吸に集中することが求められます。また、10日間は、読書、執筆、身体的接触などの、あらゆるコミュニケーションや娯楽は厳しく禁じられます。
これが普通の人にとっての休暇ではないことは確かですが、ドーシーはそれを好み、信じられないほどの集中力と明晰さをもたらしたと述べています。
ドーシーが明晰さと集中力を得るために行なっているライフスタイルは、あなたにとって極端すぎるように見えるかもしれません。しかし、真似しなければならないわけではありません。
我々がドーシーの私生活から学ぶべきことは、成功への道のりは人によって異なるということです。大切なことは、自分にとって、そして自分のライフスタイルにとって、何がベストなのかを見極めなければなりません。
ドーシーのように、自分自身の目標や優先順位に基づいて、従うべき一貫したスケジュールを作ればいいのです。成功を手に入れるには、自分なりの方法で、最高のパフォーマンスを発揮できる環境を作る事が重要なのです。
そしてドーシーから学べる最も重要なことは、まず始めてみるということです。多くの人々は、自分のライフスタイルを良くする方法を思いついても、考えるだけで実行せずに終えてしまいます。ドーシーなどの成功者が違ったのは、それを実行に移したということです。
しかしドーシーは、Twitterの設立からわずか1年しか経っていない2008年にCEOを解任されています。
その理由は、彼が課外活動に時間を割きすぎて、本来の職務をおろそかにしていたからだといわれています。ヨガや裁縫教室、絵の教室などとの兼ね合いで、仕事を早く切り上げたり、会議に遅れて出たりしていたようです。
つまり、自身の信念を優先させるということは、ドーシーであっても容易ではなく、全てにおいて良い結果をもたらすとは限らないということです。なおドーシーは、2015年から再度共同創設者兼CEOを務めましたが、2021年11月29日に辞任することを発表しています。