インテルのゲーミング向けGPU「Arc」シリーズの公式ベンチマークとされるデータを、テック系メディア「wcctftech」が共有しています。
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インテルのゲーミング向けGPU「Arc A380」の性能はGTX 1650とほぼ同等
Intelのゲーミング向けGPU、Arc A380がようやく中国で発売されました。このグラフィックカードはTSMC N6プロセスで製造されています。
「wccftech」は、インテルの公式ベンチマークとされるデータを共有しています。これによると、Arc A380はNVIDIAのGTX 1650、AMDのRX 6400と競うような性能となっています。
なお公式ベンチマークのテストはすべて、Intel Core i5 12600kに、32GBの3200MHz DDR4 RAMとWindows 11 OS、4TB NVME SSDを使用して行われたものとのこと。
しかし、ベンチマークソフト「3DMark」のTimespyでは、GTX 1650とRX 6400を圧倒するスコアで、RX 6500 XTにも勝る結果に。「wccftech」は、ハードウェアのポテンシャルがそこにあり、ソフトウェアだけが欠けていると指摘しています。
NVIDIAとAMDは最適化するのに何十年もかかっていたため、ほんの数年前にゲーミング向けGPUに着手し始めたインテルが追いつくのはそう容易なことではありません。しかし、これだけのパフォーマンスを発揮できるのであれば、Intel Arc A380は価格次第ではエントリー向けGPUとしてゲーマーに歓迎されそうです。
また「wccftech」は、インテルのモバイル向けGPU、Arc A770MおよびArc A730Mの公式ベンチマークも共有してます。これによれば、Arc A730MはRTX 3050 Tiよりも13%、Arc A770MはRTX 3060よりも12%、1080pでの平均で優れたパフォーマンスを実現するとのことです。
NVIDIAやAMDのフラッグシップモデルに通用するような性能の製品ではないものの、インテルは比較的安価なGPUとしてゲーマーから注目されそうです。インテルがしっかりと最適化を進め、サポートを続ければ、GPU市場でも立場を築き上げることができるかもしれません。