地球上には、大量の「ゴミ」が存在しています。
そのゴミをロケットに乗せて宇宙に飛ばすためには、どれくらいの費用や、リスクが発生するのかを、海外YouTubeチャンネル「What If」が解説しています。
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地球上の全てのゴミを宇宙に飛ばすために、かかる費用とは?
毎週必ずやってくる日があります。それは「ゴミの日」です。多くの人は、ゴミを見えないところや、気にならないところに出してしまいたいと考えています。
しかしその結果、地球にはたくさんのゴミが溢れ、それは増加の一途をたどっています。
地球のゴミ増加を抑える方法の1つに、全てのゴミをロケットに乗せて「宇宙」に飛ばしてしまうという考え方があります。
人類は、1950年代からずっとロケットを飛ばし続けており、昔と比べるとより簡単に飛ばすことができます。そして、ゴミを宇宙に放出することも可能なはずです。
しかし、それは簡単な話ではありません。
なぜなら、地球のゴミを宇宙に飛ばすためには、毎年何百万回ものロケットを打ち上げる必要があるからです。そして天文学的な費用もかかります。
もし計画通りに進んだとしても、地球環境にダメージを与えたり、将来の宇宙旅行の妨げにもなるかもしれません。
宇宙時代が始まって以来、5,038基のロケットが宇宙に打ち上げられてきました。
その結果、人類は、海王星まで探査機を送り込むことに成功しました。そして、2018年にはNASAが太陽の外層大気へのコースにも探査機を送り込んでいます。
つまり、理論上は太陽系は私たちが自由に使える場所ということです。
アリアン5ロケットの運搬能力は、最大7,000kgあり、多くのゴミを地球軌道上の安定した地点まで運ぶことができます。
そして、この打ち上げは約2億ドル(約250億円)の費用で実現することができます。
しかし、世界では1年間に1兆2000億kgのゴミが出るため、地球をゴミのない状態にするには、毎年約1億6800万基のアリアン5を打ち上げる必要があります。
打ち上げにかかる費用は、年間33兆ドル(約4,000兆円)です。
この費用を生み出すためには、人類は相当節約をする必要があります。なぜなら、世界のGDPは77兆ドル(約9,800兆円)しかないからです。
そして、資金だけではなく、設備も不足しています。