Appleのマイクロコンピュータ「Apple I」が、近日中にオークションに出品されます。専門家によれば、このモデルには485,000ドル(約6200万円)の落札価格になる可能性があるとのことです。
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スティーブ・ウォズニアックのサイン入り「Apple I」査定額6200万円超え
1976年に製造された「Apple I」は、Apple共同創業者のスティーブ・ウォズニアックが作った最初期の製品です。
この古いPCが希少なのには理由があります。Appleはこのモデルを約200台を生産したものの、後継機「Apple II」販売と同時に下取りキャンペーンを実施し、回収したApple Iを全て裁断して廃棄してしまったからです。
そのためApple Iは、2017年の時点で現存しているのは世界で約50〜60台、そのうち動作するものは8台しか存在しないといわれています。
このApple I(89号機)には、ほぼすべてのオリジナルの部品が残っていると、グレワル氏は付け加えています。このモデルは、ニューヨークのシュルンベルジェ・オーバーシーズ社の幹部が購入し、ヨーロッパに持ち帰った2台のうちの1つです。
そのため、このマシンは「シュルンベルジェ 2」と呼ばれており、北米以外で使われた最初のApple製品2台のうちの1台といわれています。
しかし、6千万円超えの価格がつく最大の理由は、製作者であるウォズニアックが、現在の所有者であるジミー・グレワル氏のためにサインをしたことです。グレワル氏はドバイにプライベートミュージアム「The APPL Collection」を設立しており、そこに訪れたウォズがCPUにサインを残したのです。
専門家によれば、ウォズニアックのサインが入ったApple Iは世界でこれ1つしかないとのこと。グレワル氏はこのApple Iの売却益を、同氏がもつ約200台のAppleコンピューターや、多大なアクセサリーを公開する展覧会の費用に当てると話しています。
ただし、この6千万円超えという価格は、これまでオークションにかけられたApple Iの最高額ではありません。最近では50万ドルで落札されたものもあり、2014年には90万5,000ドル(約1.1億円)の落札価格がついたこともありました。
オークションは、6月2日午前9時(PDT)から10日間、eBayで開催される予定です。オークションページへのリンクは、APPLコレクションのウェブサイトに掲載されます。
Apple Iがコンピューターの歴史で果たした役割は偉大なものがあります。今となっては実用性のあるものとは言えませんが、ウォズのサイン入りのApple Iとなれば、Apple好きのコレクターは間違いなく欲しがるはずです。