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テスラやSpace XのCEOであり、世界トップの大富豪としても知られているイーロン・マスク氏が新たなツイートで、「人類文明最大の危機」について警告を発しています。
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日本消滅だけではない、イーロン・マスクが危惧する世界の人口崩壊
マスク氏は、アリババ創業者ジャック・マー氏と同氏が対談した動画のツイートを引用し、「人口崩壊こそ文明の最大の危機だ」と再めて指摘しました。
Population collapse is the biggest threat to civilization https://t.co/ZrHN5DsrVB
— Elon Musk (@elonmusk) May 24, 2022
彼が引用した動画の対談は、2019年に行われたものです。2人は人類の未来について語りあい、AIの脅威について語り合っていました。ちなみにマスク氏はAIを危険視していますが、マー氏は楽観的な立場です。
しかし、この2人のCEOの意見が一致したのが、世界が将来直面する「人手不足」についてでした。
対談の中でマスク氏は「ほとんどの人は、地球上の人口が多すぎると考えているが、実はこれは時代遅れの考え方だ」と語り、「AIによる温和な未来があると仮定すると、20年後に世界が直面する最大の問題は人口崩壊だと思う」と指摘しました。
20年後の最大の問題は、人口崩壊でしょう。爆発ではない。崩壊だ。(イーロン・マスク)
これに対しマー氏は「それには絶対に同意する」と返答し、中国の人口について触れました。
人口問題は大きな課題に直面することになる。中国に14億人というのは多いように聞こえるが、今後20年間は、このことが中国に大きな問題をもたらすと思う。そして、人口減少のスピードはさらに加速するでしょう。(ジャック・マー)
マー氏は 「あなたはそれを“崩壊”と呼びましたね」と語ると、 マスク氏は「そう、加速する崩壊」と返答。また、移民による人口過剰を恐れるのは短絡的だとも指摘しています。
海外メディア「CNBC」は、2人の考える「20年後」というタイムリミットは少し早いかもしれないとしつつ、2070年までに世界の出生率が、世界の置換出生率を下回ると予想されていることを挙げました。
また、同メディアが取り上げた調査によると、出生率には大きなばらつきがあるものの、2100年まで「強い人口増加」が見込まれる世界地域はアフリカのみとのこと。ヨーロッパとラテンアメリカの人口は2100年までに減少し、アジアの人口は2055年まで増加するものの、その後減少に転じると予測されています。
マスク氏は最近、日本の人口減少問題についても言及しました。彼は5月8日のツイートで「当たり前だが、このままでは日本はいずれ消滅する」と指摘。このツイートは多くの日本メディアに取り上げられ、話題となっています。
At risk of stating the obvious, unless something changes to cause the birth rate to exceed the death rate, Japan will eventually cease to exist. This would be a great loss for the world.
— Elon Musk (@elonmusk) May 7, 2022
当たり前のことを言うようだが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ消滅する。それは、世界にとって大きな損失である。
イーロン・マスクのいう「人口崩壊」は、今まさに日本に迫っている危機の1つです。そして彼いわく、それは日本に限ったことではなく、世界規模での問題なのです。