マスクやジェフのような大富豪が借金をすることで得られるメリット
リターンと流動性を最大化することは重要な検討事項ですが、税金についても最小額に抑える必要があります。
多くの人は、億万長者にはもっと税金をかけるべきだと考えていますが、実際には、億万長者は税金を最小限に抑えるためにいくつかの巧妙な手段を行なっています。
その1つが借金です。借金をすることによって3%や5%の利子を支払う必要がありますが、それ以上の多額の税金を避けることができます。
現在、長期キャピタルゲインに対する最高税率は20%です。さらに、多くの億万長者のようにカリフォルニアに住んでいれば、州の所得税もかかります。
さらに悪いことに、カリフォルニア州はキャピタルゲインと通常の所得を区別しないので、13.3%全額をカリフォルニア州に納める必要があります。
つまり、トータルで33.3%の税金がかかるということです。
これが妥当かどうかを議論するつもりはありませんが、これでは億万長者は株を売る気がなくなってしまうでしょう。
イーロンの6100万ドル(約78億円)の住宅ローンに話を戻すと、イーロンはこれら不動産を借金で支払った場合、13億ドル(約1,600億円)を手元に残すことになります。そして、この中には税金は含まれていません。
仮に33.3%の税金がかかるとすると、イーロンはこれらの不動産を現金で購入するために9,150万ドル(約118億円)相当の株式を売却しなければならなかったということです。
イーロンはこれらの不動産を購入して以来、テスラの株価が23倍になったことを考えると、この9,150万ドル(約118億円)は現在21億ドル(2,700億円)の価値があり、イーロンは20億ドル(約2,500億円)を手元に残すことになります。
今後10~20年の間にテスラがさらに5倍に成長すれば、2019年時点でもイーロンの資産のごく一部である9,150万ドル(約118億円)の購入額は、100億ドル(約1兆円)の価値を持つということになります。
指数関数的な成長があなたに有利に働くとき、あなたはできるだけ投資をし、絶対に国税庁にお金を流したくはないと考えるはずです。
これまで述べてきたことは、借金を抱える大きな理由でしたが、たとえそのような理由が無かったとしても、金持ちが借金を抱える理由があります。
それは、インフレです。
過去1年間、日常的な出費が急増したため、アメリカ人にとってインフレは破壊的なものでした。しかし、借金を抱えている人たちにとっては、むしろ有益なことだったのです。
なぜなら、インフレで借金の額が増えることはありませんが、稼ぐ金額は上がるからです。
しかし、残念ながら、特に高インフレの時代には、賃金がインフレに追いつくとは限りません。
この戦略は、収入がインフレに完全に対応している場合に最も有効ですが、長期的に収入が全く追いついていない場合にも適用できます。
例えば、現在の1ドルは、1992年の1ドルの半分の価値しかありません。1992年に20万ドルで30年固定金利の住宅ローンを組んだとします。
当初は、手取り収入の半分が住宅ローンの支払いに充てられるかもしれません。しかし、30年後、インフレと昇進のおかげで収入が2倍になったとしましょう。このとき、同じ住宅ローンの支払いは、純収入の4分の1しか占めていないということになります。
これは比較的保守的な成長率での話です。もし、その30年間で収入が5倍、10倍になった場合、住宅ローンを完済する頃にはごくわずかな出費になるはずです。
そしてこれは、多くの億万長者のように、高成長分野でビジネスをしている場合には特に当てはまります。
この戦略を使っているのは、億万長者だけではありません。政府が長期的に負債を減らす重要な手段の1つとしてインフレを利用しているのです。
重要なのは、将来の借金返済は今よりも簡単になるということです。そのため、金持ちの個人はこれを利用して有利になることを好むのです。
仕組みを上手に使うと、借金は悪いものではありません。その為、多くの億万長者は、現金払いではなく、借金をしているのです。
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