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Google初のスマートウォッチ「Pixel Watch」は、「Apple Watch」シリーズの対抗馬として注目されています。今秋に発売予定の「Pixel Watch」と、現行の「Apple Watch Series 7」にはどのような違いがあるのでしょうか?
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「Pixel Watch」vs「Apple Watch Series 7」
大前提として、昨年秋リリースされた「Apple Watch Series 7(S7)」に対し、今秋発売予定の「Pixel Watch」には一年のアドバンテージがあります。しかし、Pixel WatchはGoogle初のものということもあり、Apple Watch S7をリードできるかどうかは難しいところです。
なお、価格面では「Pixel Watch」が400ドル(約5.1万円)程度になるといわれているのに対し、Apple Watch S7は399ドルからとほぼ互角。ただしApple Watchはモデルによって価格が多少異なってきます。
まずデザインですが、Apple Watch S7が長方形なのに対し、Pixel Watchは円形の形状です。長方形ディスプレイのメリットは「一度に表示できる情報量が多い」ことですが、円形ディスプレイにも「アナログな文字盤と合いやすい」というファッション面でのメリットがあります。この違いに関しては好みと言っていいでしょう。
ただしテック系メディア「Tomsguide」によれば、ディスプレイサイズの面ではApple Watch S7の方が約20%大きく、ベゼルも細めとのこと。このような面で洗練されているのは、長年の積み重ねがあるApple Watch S7の優れた点です。
なお、今のところ「Pixel Watch」の機能についての詳細は不明です。OSにはWear OS 3が搭載され、買収したFitbitのワークアウト、睡眠、ストレス度などの計測機能が搭載されるのではないかと予測されています。
これが「Apple Watch S7」のフィットネス機能やセンサーに匹敵することができるのか、注目したいところ。このモデルは転倒検知や騒音アラート、周期追跡、高度計などの機能に加え、SpO2、心拍数、ECGセンサーなどを搭載しています。
バッテリー寿命については、Google「Pixel Watch」が上回るかもしれません。Googleに詳しい海外メディア「9to5Google」によれば、Pixel Watchのバッテリー容量は300mAhになるとのこと。これは、スマートウォッチとしてはかなり大容量なサイズです。
「Tomsguide」は、「Apple Watch S7」のバッテリーが一日持たないのに対し、「Pixel Watch」の通常使用でのバッテリー寿命は最大で2日程度になると予測しています。しかし、これについて不穏な噂も。
「9to5Google」は最近、このモデルは10nmプロセスをベースにしサムスン製チップ「Exynos 9110」で動作するとリークしました。このチップは2018年に発売された、いわば型落ちのチップセットです。
かたやApple Watchシリーズは4年前の「Apple Watch Series 4」から7nmプロセスのチップを搭載。つまりリークが事実であれば、「Pixel Watch」は現在のAppleから4年以上遅れたチップセットを搭載することとなります。
なお「9to5Google」は、「Pixel Watch」のプロジェクトが長引いていたことを指摘しています。チップセットを切り替えれば、Pixel Watchの開発と発売は遅れることとなります。もともと開発が遅れていたGoogleにとって、チップ変更による遅れは許容できないものだったのかもしれません。
しかしチップセットは端末の核となるものであり、これが古ければバッテリー寿命の優位を失い、操作性、機能面など多くの面でもAppleに遅れを取る可能性が高くなります。「Pixel Watch」を心待ちにしているファンとしては、リークが外れて最新チップを搭載してくれるか、ソフト面での圧倒的なリードを見せてくれることを願うばかりです。