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Googleは5月11日のGoogle I/Oで、「Pixel 6a」を発表しました。廉価版としては高いスペックを備えているこのモデルですが、一方で失われたものもあることをテック系メディア「The Verge」が指摘しています。
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Googleの「Pixel 6a」が失ったもの
「Pixel 6a」は前モデルの「Pixel 5a」から大幅なデザイン変更が行われ、「Pixel 6」シリーズに近い外観となりました。しかしその影響もあってか、同シリーズの特徴でもあったヘッドホンジャックが廃止されています。
ヘッドホンジャック搭載スマホは、2016年にAppleが「iPhone 7」で廃止されて以来、多くのスマホメーカーがそれに追随し、今ではほとんど見ることがありません。そのため、Googleの「Pixel a」シリーズでのその存在は、ますます際立った特徴になっていました。
実際Googleは「Pixel 5a」で、Appleの凝ったデザインの動画をパロディにした、ヘッドホンジャック搭載を祝う2分間の広告を作り、公開しています。
動画では何度も「円形」が強調され、ヘッドホンジャックの存在を美化しています。しかしこれだけアピールしたにも関わらず、次の「Pixel 6a」ではあっさり廃止してしまったのです。
実は、このような出来事は初めてではありません。「iPhone 7」と同じ2016年に発売された、最初のPixelの広告で、Googleはこの特徴を「3.5mmヘッドフォンジャック、新しくない満足感」とアピール。なお、この動画は現在非公開となっているようです。
しかし、そのわずか1年後に発売された「Pixel 2」で、ヘッドホンジャックはなくなってしまいました。廉価版のaシリーズ初「Pixel 3a」では復活しましたが、これは2019年になったあとです。
「The Verge」は今回の出来事について、「またしてもGoogleは、Appleをパロディにして、翌年には自らがパロディになってしまった」と示唆しています。
同メディアは、Googleが「Pixel 6a」でヘッドホンジャックを廃止した理由について「ワイヤレスイヤホンを買わせるためではないか」と指摘。実際のところ、Google I/Oでは直後に新しい「Pixel Buds Pro」が発表され、同じ発売日が予定されています。
テック業界では競合を批判する「ディス」はよくあることですが、直後に批判対象と同じコトをするのは流石にいかがなものでしょうか。これではいくらユーザーに厳しいことをいわれても「自業自得」と言わざるをえません。