» たった1つの「アプリの有無」でわかるiPhoneとiPadの根本的な違い
現在、iPhoneには「3つのレンズ」が搭載されています。しかし、当初のiPhoneには、レンズが1つしか搭載されていませんでした。
AppleがiPhoneのレンズを「1つ」から「3つ」に変更した理由について、Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説しています。
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カメラのレンズが1つしかないiPhoneの限界とは?
先ずは、iPhoneのカメラを考える前に、従来のカメラを考えてみましょう。例えば「高価なデジタル一眼レフカメラ」と「低価格なデジタルカメラ」の2つがあった場合、どちらの製品もレンズは1つです。
しかし、これらのカメラはiPhoneと決定的に違うところがあります。
一眼レフカメラの特徴は、状況に応じて望遠レンズや広角レンズに交換が出来るところです。つまり、ユーザー自身で最適なレンズを選ぶことができます。
一方、デジタルカメラの場合は、光学ズームレンズを利用してレンズを交換すること無く、遠くのものをより高画質に撮影することができます。
つまり、2つのカメラの特徴は、状況に応じてレンズが変化可能だということです。
では、iPhoneの場合はどうでしょう。iPhoneはレンズが常に、筐体の中に固定されています。
Samsungなどは、以前からスマートフォンにズームレンズを組み込んでいましたが、ユーザーから人気がある機能ではありませんでした。なぜなら、大型のカメラシステムを搭載してしまうと、スマートフォンが分厚く、そして重たくなってしまうからです。
また、iPhoneのレンズを交換式にする選択肢もありますが、そうなってしまうと、写真を楽しみたいユーザーはレンズキットを購入する必要があります。
当然、レンズキットを使用すると、さまざまな画角や倍率で写真を撮れるようになりますが、この方法はiPhoneユーザーに普及することは無いはずです。なぜなら、多くのユーザーは常に多くのレンズを持ち運ぶことや、撮影の度にレンズを交換することを望んでいないからです。
つまり、従来のデジタル一眼レフカメラやデジタルカメラのレンズに対する考え方は、iPhoneとはあまり相性が良くないということがわかります。
その為、Appleは、広角の写真を撮ることもできず、光学ズームや被写界深度もないiPhoneのカメラを、他の選択肢で改善する必要があったのです。