» 「Twitter有料化」は誤解?イーロン・マスクの狙いを詳しく解説
イーロン・マスク氏によるTwitter買収を受け、トランプ前大統領が創設したSNS「Truth Social」の関連会社の株価が暴落しているようです。
*Category:
マスク氏のTwitter買収、トランプ前大統領のSNS「Truth Social」に大打撃
「トランプ・メディア&テクノロジー・グループ(TMTG)」グループが立ち上げた「Truth Social」は、Twitterに似たデザインが特徴のSNSサービスです。
Time for some Truth!!! pic.twitter.com/jvyteDb5gW
— Donald Trump Jr. (@DonaldJTrumpJr) February 15, 2022
トランプ前大統領のTwitterアカウントは最大8800万人規模のフォロワーを誇っていましたが、2021年に起きた合衆国議会議事堂襲撃事件のあと、同氏のアカウントは永久凍結されています。
このTMTGが上場企業になるため、「Digital World Acquisition Corp(DWAC)」の買収合併を予定していました。しかし、この会社は今回のイーロン・マスクによるTwitter買収で、DWACは44%もの株価を失っています。
さらに、海外メディア「CNN」によれば、TMTGの潜在的評価額も、約130億ドルから77億ドルにまで暴落したとのこと。なお、この2社の合併と上場の計画は、連邦規制当局が取引を調査しているため、証券規制当局が合併を遅らせたり、完全に頓挫となる可能性もあるそうです。
マスク氏のTwitter買収は、「Twitterにおける言論の自由」を目的としており、これにはアカウント凍結ルールの見直しも含まれると見られています。これは、トランプ氏が「ビッグテックの横暴に立ち向かう」として立ち上げた「Truth Social」の存在意義を弱めるものです。
マスク氏の支配下のTwitterは、トランプ氏のアカウント凍結さえ解除する可能性があると予測されています。トランプ氏は「凍結解除されても、Twitterには戻らない」との意向を表明していますが、思わぬとばっちりを受けた形。せっかく体制を整えようとしていた彼にとって、まさにこれは大誤算といったところでしょう。