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現在、GoogleのAndroidは25億人ものユーザーが利用しています。これほどのOSを作った創業者が、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズのような伝説に残ってもなんらおかしくはありません。しかし、実際のところそうはなっていないのです。
実は、Androidの創業者である「アンディ・ルービン」は2014年にGoogleを去っています。彼にいったい何があったのかを、YouTubeチャンネル「Logically Answered」が解説しています。
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Androidの生みの親「アンディ・ルービン」の経歴
アンディ・ルービンの父親は最新の電子機器の写真を撮影するマーケティング会社を設立していました。そのため、アンディは発売されたばかりの、あるいは発売前の製品や最新技術に触れる機会が多く、これが技術への興味に繋がったのです。
そして、アンディは大学でコンピューターサイエンスを専攻するなど、ソフトウェアに関わる勉強をしていきました。
そして1989年、アンディはAppleのエンジニアである、ビル・キャスウェルに出会います。2人は、エンジニアという共通の趣味を持っていた為、すぐに親しくなりました。
その後、ビルの影響でアンディはAppleで働き初めます。そして1992年には、より将来性のあるゼネラル・マジックというアップルの子会社に転職しました。
そこでは「スマートフォン」「モバイルOS」「eコマース」「ソーシャルメディア」そして「絵文字」など、いくつかの画期的な技術に取り組んでいました。が、時代を変えるようなアイデアはあっても、そのビジョンが具体的な成功に結びつくことはなかったのです。
アンディは1995年にテレビからインターネットにアクセスする技術を提供していたWebTVという企業に転職し、通信エンジニアとなります。そして1999年、アンディはついに自身で会社を設立。アンディが最初に設立した会社はAndroidではなく、デンジャー社という会社でした。
この会社は、モバイル機器向けのソフトウェアやサービスの開発に注力しており、最初の大きなパートナーシップの1つがT-mobileという大手通信会社でした。ここでアンディは、スライドして開くとフルキーボードで文字が打てる携帯電話などの開発で大きな成果を出します。
その端末で使われていたデフォルトの検索エンジンがGoogle.comであり、これがきっかけでGoogleの共同創業者である、ラリー・ペイジの目に留まることになったのです。その後2人は、2002年にスタンフォード大学のイベントで出会うことになり、これが10年に渡る付き合いの始まりになりました。
そして、アンディはデンジャーでソフトウェア事業にも注力したいと考え、2003年に数人の仲間とともに「Android」というサイドプロジェクトを立ち上げました。この時点で、ラリーはAndroidの可能性を察知していたのです。
そこで、プロジェクトのごく初期に、ラリーはAndroidの買収を申し出ます。GoogleがAndroidに支払った具体的な金額は明らかにされていませんが、2005年にGoogleが買収に費やした総額は5000万ドル（約60億円）程度だったと推測されています。
AndroidがGoogleに買収され、運営をサポートされることで、アンディは資金問題などを心配する必要がなくなりました。そこで彼は、物理キーボードを搭載した携帯電話用のOSを作ることに集中したのです。
2007年にiPhoneが発売されると、Androidもスマートフォン市場をターゲットにしていきました。Androidと同じようにスマートフォン市場を狙うライバル企業は数多く存在しましたが、Androidは、過去に携帯電話のOSなどを作成していた為、すべての競合他社に対して数年の開発期間をリードしていたのです。
そして2010年、Samsungの「Galaxy」とGoogleの「Nexus」がAndroidを採用。GoogleがモバイルOS競争に勝利したことは誰の目にも確かでした。アンディは瞬く間にGoogleの最も重要な経営者の一人となったのです。
しかしその数年後、彼は突然Googleを去りました。一体そこにはどのような事情が隠されていたのでしょうか？
