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深刻化する環境問題の1つとして、アフリカ大陸などで見られる急激な砂漠化が挙げられます。では、もしも巨大なサハラ砂漠などを緑豊かな土地に変えた場合、世界にはどのような影響があるのでしょうか?
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砂漠を農地に変える方法とは?
地球の人口は現在もなお増加しています。しかしそれに伴い、農地不足による食糧不足の問題も起きています。その問題を解決する1つの手段として、地球上の全ての土地の3分の1を占めている、不毛な砂漠を農地に変えるという考え方があります。
砂漠では、蒸気と蒸散により、植物の栽培が困難です。しかし、現在の技術では、砂漠を農地に替えることは不可能ではありません。
砂漠を農地に変える為には、土地の保水力を高める必要があります。その課題は、ごく少量の粘土を土壌に混ぜる事で解決できます。粘土は非常に小さな粒子で、この粘土の層が砂の粒子の一つひとつを取り囲んでいれば、水と栄養分を定着させることができるのです。
アラブ首長国連邦の実験では、この方法で水の使用料を47%削減して、たった40日間で不毛な土地からスイカを育てる事ができました。
しかし、粘土を土壌に混ぜて植物を育てることは簡単ではありません。もしかすると、地下の生態系を乱す可能性や、地表表面の水分を弾いてしまうかもしれません。
砂漠で植物を育てる為には、水のように粘土を植物の根まで行き渡らせる必要があります。これが成功すれば、通常の砂漠の砂より多くの水を含んだ砂になり、砂漠全体が高収量の健康な土壌に生まれ変わるのです。