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もともとAppleが発表するiPhoneは毎年1モデルで、ランナップは非常にシンプルでした。しかしその台数は年々増加し、2020年には初めて「iPhone 12」「12 mini」「12 Pro」「12 Pro Max」という4種類のiPhoneを販売しています。
このようにAppleがiPhoneのバリエーションを増やし、販売するようになった理由について、Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説しています。
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iPhone販売を苦戦させたAppleの販売戦略とは?
かつて、Appleは顧客にとってよりシンプルで分かりやすくiPhoneを選択できるようにという考えから、「初代iPhone」から「iPhone 5」まで年に1回しか新機種を発表していませんでした。
しかし、2012年の「5s」と「5c」から2種類となり、以降、複数のiPhoneを販売していくようになったのです。
Appleの戦略の変化は、iPhoneの歴史を遡れば理解できます。
昔の他社製スマートフォンはプラスチック製のキーボード、小さな低品質のディスプレイを搭載した物ばかりでタッチスクリーンを搭載したスマートフォンはiPhoneしかありませんでした。
しかし2010年にもなると、スマートフォン業界は劇的に進化し、Android OS搭載のスマートフォンが何台も発売され、iPhoneのシェアを切り崩しはじめます。。
「iPhone 4」が3.5インチのディスプレイで、まだ3Gを使用している中、Androidスマートフォンでは、4.3インチディスプレイを搭載したり、高速4G通信に対応するなど、iPhoneと差別化を図るスマートフォンが次々と登場し始めました。
2011年では、Android OSのスマートフォンは93機種以上発売されました。この年のAndroidのフラッグシップモデルは、高スペックを誇り4.65インチなどの大型ディスプレイを搭載していました。しかし、Appleが販売したのは「iPhone 4s」の1機種のみでした。
「iPhone 4s」の3.5インチディスプレイは、他社Androidに比べると小さく、iPhoneは市場のニーズに応えられませんでした。結果として、iPhoneはその後数年間、Androidは下回る売上となってしまいます。
そしてAppleは2012年、ようやく4インチディスプレイに拡大した「iPhone 5」を販売します。しかし、それでもAndroidスマートフォンの大きさに比べると小さいものでした。
なぜAppleは更なる大型化をさせなかったのでしょうか?その理由はディスプレイを大きくしても、必ずしも全てのユーザーにとってより良いものになるとは限らないというAppleの哲学が関係していたからです。
そのため、Appleはディスプレイを少し大きくし、片手で操作できる4インチの「iPhone 5」を販売したのです。しかし「iPhone 5」が販売されても、ユーザーはより大きなディスプレイを望み、結果として、Android端末の勢いを止める事はできませんでした。