iPhoneを使っていると、突如ポップアップ・ウィンドウが表示されることがあります。
今回の記事で取り上げているのは、もちろん悪質なウェブサイトのポップアップではなく、Appleが提供する「公式機能」の話です。
このポップがいったい何を意味するのか? そして、どのような対応をするべきなのか?(あるいは「すべきない」のか?)を解説します。
本日最終:プライム会員〝3カ月無料〟マンガ・ラノベ・雑誌・写真集・ビジネス書が読み放題「Kinde Unlimited」がセール中 ※通常会員でも30日無料
*Category:
iOSが知らせる緊急事態=ポップアップの意味
このポップアップは「パスワードが漏えいした」という情報をユーザーに伝えるための機能です。これだけ聞けば「なるほど確かに便利な機能だな」で終わりかもしれませんが……気になるのは、Appleは一体どのようにして漏えいしたパスワードを把握しているのか、ということ。
そして、また、このポップアップが表示されたら、どのように対策すればいいのでしょうか?
◇ Appleの「パスワードモニタリング」の仕組み
このメッセージが突然iPhoneに表示されるようになったのは、iOS 14で最近追加された「パスワードモニタリング」という機能によるものです。
仕組みは簡単です。Appleはユーザーのパスワードを、流出したとされるパスワードのリストと比較し、一致するものがあれば警告を発しています。
つまり、この警告が表示されても「今、誰かがあなたのアカウントにログインしようとしている」ということではありません。しかし、あなたのパスワードがデータ漏えいによってネット上に公開されており、あなたのアカウントがハッカーに狙われやすい状態になっていることを意味しています。
◇ パスワードや個人情報の漏えいはなぜ起こるのか?
このようなデータ漏えいは実際にどのようにして起こるのでしょうか?実はこれ、よくあることなんです。2021年には、数百の異なる企業から1,291件のデータが流出しました。有名どころでは、マイクロソフト、Facebook、パナソニックなど。
セキュリティ侵害は、さまざまな方法で行われます。物理的には、コンピュータにアクセスして、企業データを含むローカルファイルを盗むことで行われます。
また、従業員を騙してログイン認証情報を開示させたり、悪意のある電子メールの添付ファイルを送信して、それを開くと会社のネットワークにアクセスできるようにするなど、遠隔操作で行われることもあります。
そしてハッカーがデータを入手し、他人に売ったり交換したりすることで、データが流出します。その結果、誰かのクレジットカード情報や社会保障番号が漏えいしてしまうのです。
このように、パスワードの漏洩はただ「アカウントへの不正アクセスを許してしまう」というだけでなく、そこから芋づる式に個人情報が流出してしまうリスクをはらんでいます。
このような攻撃は最近ますます頻繁になっているため、Appleはユーザーを守るためにパスワード監視機能を導入しました。では、あなたのiPhoneにこのポップアップが表示されたら、どのような行動をしては「いけない」のでしょうか? そして、どのような対策をすればよいのでしょうか?
本日最終:プライム会員〝3カ月無料〟マンガ・ラノベ・雑誌・写真集・ビジネス書が読み放題「Kinde Unlimited」がセール中 ※通常会員でも30日無料