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停電時には様々な不便が生じますが、いつもと違った行動には危険が伴うことを忘れてはいけません。特に大規模な停電が起きると増加するのが「家庭用発電機」による事故です。
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停電時に増加する「家庭用発電機」による死傷事故
家庭用発電機は自然災害などによる長い停電時などに非常に便利ですが、使い方を間違えると大きな事故に繋がる危険性があります。
米メディア「nbcnews」によれば、アメリカでは家庭用発電機による一酸化炭素中毒により、毎年平均70人が死亡しており、数千人もの人が負傷しているとのこと。最近では、2021年にルイジアナ州を襲ったハリケーン「アイダ」の後、少なくとも6人が一酸化炭素中毒で死亡しています。
また日本でも、2020年に鹿児島県で一酸化炭素中毒による死傷事故が発生しています。これらの事故の多くの原因となっているのが「発電機の屋内使用」です。
家庭用発電機は一酸化炭素の排出量が多く、室内や風通しの悪い場所での使用は非常に危険です。東京都が運営するサイト「東京くらしWEB」によれば、都が小型発電機を室内で運転したテストでも、一酸化炭素濃度が短時間で極めて危険なレベルに達することを確認したとのこと。
自然災害や停電の備えとして注目される家庭用発電機ですが、「絶対に室内や窓の近くで使用しない」「風通しの良い場所で使う」という点を守って使用することが重要です。また、米国政府公式サイト「Ready」は、家の各階の中心部に一酸化炭素検知器を設置するように呼びかけています。
他にも、停電時に増えやすい事故としては「カセットコンロによる火災」などが挙げられます。停電という普段と異なる状況は、様々な事故に繋がる危険性を秘めています。普段から災害や停電に備え、それに応じた行動にリスクがないかどうか、事前に確認しておくようにしましょう。