» 新型「Mac Pro」は「M1 Maxの最大4倍」性能のAppleシリコン採用&小型化。インテル搭載モデルも登場
著名アナリストのミンチー・クオ氏が、Appleのデスクトップ型Macに関するロードマップの予測を発表しています。
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「Appleシリコン移行は2年以内に完了しない」著名アナリスト予測
Appleは2020年末にAppleシリコン「M1」を発表し、約2年で全てのApple製品をAppleシリコンへ移行する予定であると発表しました。
この発表から1年と少しが経過し、現在Appleシリコンへの移行が完了していないのは、27インチの「iMac」、ハイエンドの「Mac mini」、「Mac Pro」の3モデルとなっています。
しかしクオ氏が今回Twitterへ投稿した内容は、この移行が2年以内に完了しない可能性があることを示唆しています。
Predictions for Apple's new desktop products:
1. 2022: More powerful Mac mini and more affordable external display (27-inch without mini-LED).
2. 2023: Mac Pro and iMac Pro.— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) March 6, 2022
アップルの新しいデスクトップ製品の予測。
- 2022年:よりパワフルなMac miniと、より手頃な価格の外付けディスプレイ(ミニLED非搭載で27インチ)
- 2023年:Mac ProとiMac Pro
この投稿を共有したテック系メディア「9to5Mac」は、新型iMac ProとMac Proの2023年登場は「Appleが当初発表した、2年以内に全製品を移行するというスケジュールからすると、やや期待外れといえる」と指摘しています。
同メディアは、計画の遅れの理由として、長引く半導体不足やコロナ渦による混乱の影響などを指摘。これらの影響はAppleも以前に認めており、2021年の第4四半期では同社の収益に約60億ドル(約6,895億円)の影響を及ぼしたと述べていました(CNBC経由)。
さらに、経済紙記者のマーク・ガーマン氏によれば、次期「Mac Pro」にはインテル製の第3世代Xeon スケーラブル・プロセッサーが採用されたモデルが登場するとのこと(MacRumors経由)。
この理由として、Apple専門の米メディア「MacRumors」は、現行のAppleシリコンがXeonプロセッサに対抗できないと指摘しており、性能面でもAppleが苦戦していることを示唆しています。
AppleシリコンはMacBookなどのモバイル型端末においては好調で、消費電力対性能では他の追随を許さない性能を誇っています。しかしその反面では、チップ製造での台湾TSMCへの依存や、大幅に性能が向上したデスクトップ向けのインテル製チップの台頭などが課題となっているようです。