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iPhoneのバッテリーは、基本的にユーザーの手で交換することは難しいものです。
しかし、着脱式バッテリーは、昔の携帯電話では当たり前だったものです。なぜAppleはiPhoneのバッテリーを「取り外せないもの」にしたのでしょうか?
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iPhoneに着脱式バッテリーが搭載されなかった理由
着脱式バッテリーは、劣化バッテリーを交換するだけで電池寿命を回復できるという点では、非常に便利な機能です。しかしAppleは、iPhoneに取り外し可能なバッテリーを搭載することはありませんでした。
着脱式バッテリーの最大の問題点は、必要な部品が余計に多くなるために、その分スペースを取ることです。しかし取り外しできないバッテリーであれば、接着剤で貼り付けるだけですみます。また、スペースに最適化するため、Appleが望む形状にすることも可能です。
これは、デバイスに機能を最大限に詰め込み、コンパクトな大きさを目指すAppleの徹底した姿勢を表しています。例えば、iPhone 13の一部機種では、L字型のバッテリーが採用されています。これにより、長方形のバッテリーよりも多くの容量を詰め込むことができるのです。
着脱式バッテリーのもう一つの問題は、防水性です。簡単に着脱できるバッテリーには、水が侵入しやすくなるという問題点があります。
また、さらに、着脱式バッテリーのメリットは、10年以上前と比べるとそこまで大きくありません。バッテリー技術の進歩により、ほとんどの携帯電話は充電なしでも一日中使用することができるようになりました。そして、電池が劣化することなく維持できる放電サイクルの数は、これまで以上に多くなっています。
もちろん、Appleにとっての利益もあるはずです。iPhoneを何年も使い続けているユーザーは、いずれバッテリーの性能低下に気づくでしょう。
しかしユーザーは自分でバッテリーを交換することができないため、選べるのは2つ「完全に新しいiPhoneを買うか、バッテリー交換のための費用を払うか」という選択肢です。もちろんAppleとしては新しい端末を買ってほしいはずですが、どちらにせよAppleの利益を増やすことは間違いないでしょう。