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iPhoneシリーズに長年搭載されているLightningポートが廃止されない理由や、今後の展開などついて、Apple専門の米メディア「MacRumors」が解説しています。
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iPhoneにUSB-Cポートが搭載されない理由。14 Proではポート廃止の噂
2012年にiPhone 5とともに発表されたAppleの独自規格「Lightning」は、登場からすでに10年近くが経過しました。現在では、Apple製品でもiPadの大半とMacの全製品がUSB-Cポートを採用しており、LightningポートはほぼiPhoneとその周辺機器のみに搭載されるポートとなっています。
スマートフォン業界で見ても、大半の端末がより汎用性の高いUSB-Cポートを搭載しています。この現状から、Apple専門の米メディア「MacRumors」は、「AppleはLightningポートを搭載することに固執している」ように見えると指摘しています。
著名アナリストのミンチー・クオ氏は以前、AppleがLightningポートに固執する理由として「USB-Cの採用がMade for iPhone(MFi)プログラムにマイナスの影響を与える」と指摘。AppleはサードパーティへのMFi認証により、ライセンス収益を獲得していることで知られています。
また、もう1つの理由としては「AppleはLightningに比べ、USB-C搭載によって防水性能が低くなることを懸念している」ことを挙げています。この2点を踏まえ、クオ氏はiPhoneが「当面の間Lightningを搭載し続けるだろう」と述べました。
しかしこの2つの課題はどちらも、新しいMagSafe規格によって解決できるものです。Apple独自のMagSafe規格で、すでに同社はMFi認定を開始しています。また、端末のポートレス化が進めば、防水性能は格段に向上することが見込めます。
テック系メディア「9to5Mac」によれば、直近では、iPhone 14シリーズの一部がポートレスになるとの動きが出ているとのこと。これはまずProのラインナップで実現され、それ以外のiPhoneも後々ポートレスになると予測されています。
なおヨーロッパでは、EU圏内で販売されるデバイス全体でUSB-Cを標準ポートにすることを義務付けることが提案されています。ただし、テック系メディア「The Verge」が確認したところによれば、ワイヤレス充電のみのデバイスの場合は、USB-Cポートを搭載する必要はないとのことです。