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インテルのデスクトップ向けCPU「Alder Lake」シリーズが、AMDの「Ryzen」に対してようやく存在感を見せてきています。
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インテルのデスクトップ向けCPU「Alder Lake」
テック系メディア「Wccftech」は、世界中のいくつかの売上ランキングをまとめ、インテルの「Alder Lake」がAMDの「Ryzen 5000」トップの座を奪いはじめたことを指摘しています。
米国ECサイト「Newegg US」では、インテルの「Core i7-12700K」は、トップのAMD「Ryzen 5 5600X」の次に売れています。5600Xと12700Kの価格差はわずか60ドル弱ですが、「Wccftech」はAlder Lakeはゲームやマルチスレッドのパフォーマンスが格段に優れている、と指摘しています。
米国ECサイト「Best Buy」では、AMDが依然として上位を独占しているものの、インテルが追いつきつつあり「Core i7-12700K」と「Core i5-12600K」が、AMDの「Ryzen 7 5800X」と「Ryzen 5600X」などと置き換わりつつあるようです。
しかしカナダでは、Alder Lakeが売れ筋CPUのトップ10のうち9つを占め、インテルが完全に逆転しています。こちらではCore i9-12900Kがトップで、Core i7-12700Kが3位、Core i5-12600Kが4位にランクインしています。
Amazon US(米)では、AMDが上位10位のうち9位を占めており、インテルの「Core i7-12700K」が唯一8位にランクインしています。しかし、Amazon Germany(独)ではAMDとインテルが5対5で拮抗。Ryzen 7 5800Xがトップですが、Core i7-12700K、Core i5-12600Kが僅差で続いています。なお、Amazon UK(英)もドイツと同じ状況とのことです。
Amazon Japanでは、インテル「Core i7-12700K」がトップです。さらに2位には「Core i5-12400F」、11位には「Core i3-12100」がランクインしています。このNon-K SKUは最近発売されたばかりですが、その圧倒的なコストパフォーマンスから、トップ10に入ることになるだろうと「Wccftech」は指摘しています。
これらのデータを見る限り、今のところ「Alder Lake」は順調な売れ行きです。就任当時からAMDにデスクトップ向けCPUシェアで押され続けてきたインテルCEOとしては、やっと一安心できる結果といっていいでしょう。
インテルのパット・ゲルシンガーCEOは先日「二度とAMDに追いつかれることはないだろう」と宣言しています。とはいえ、2022年の後半に登場刷る見込みのAMDの新CPU、Zen4シリーズの性能によっては、状況はまた変わってくるでしょう。